聖和学園2年ぶり決勝進出 4番佐藤煌馬が4打点「浅村選手みたいなバッターになりたい」/宮城

AI要約

仙台育英が古川学園を破り、3年連続の決勝進出を果たした。

聖和学園は仙台商との接戦を制し、2年ぶりの決勝進出を決めた。

聖和学園・佐藤の活躍や憧れを語る姿が注目を集めた。

聖和学園2年ぶり決勝進出 4番佐藤煌馬が4打点「浅村選手みたいなバッターになりたい」/宮城

<高校野球宮城大会:聖和学園9-7仙台商>◇21日◇準決勝◇楽天モバイルパーク宮城

 仙台育英が古川学園を破り、3年連続の決勝進出を決めた。

 先発の武藤陽世投手(3年)が自己最速を1キロ上回る148キロをマークし、6回2安打無失点の好投をみせた。聖和学園は仙台商との接戦を制し、2年ぶりの決勝進出。佐藤煌馬内野手(2年)が3-1の5回1死二、三塁で左越え3ランを放つなど、2安打4打点と活躍した。22年と同じ顔合わせとなる決勝は、明日23日午前10時から楽天モバイルパーク宮城で行われる。

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 チームの元気印が試合に活気をもたらした。聖和学園・佐藤の公式戦初本塁打は、観覧車がそびえ立つ左翼スタンドへと吸い込まれた。楽天の本拠地。試合観戦にも訪れる佐藤は、大砲・浅村栄斗内野手(33)のファン。右打ちの内野手という共通点を持つ。さらに、この夏から4番に座る。「浅村選手みたいなバッターになりたい」。憧れの選手と同じ景色を見た。

 22年夏。中3だった佐藤は、石巻市民球場で聖和学園対仙台育英の決勝戦を観戦していた。聖和学園はあと1歩で甲子園出場を逃したが、最後まで諦めない姿勢やベンチの雰囲気にひとめぼれだった。その後、すぐにオープンキャンパスに参加。「自分が絶対に甲子園に連れて行く」と、その瞬間に入学の決意は固まった。2年前と同カードとなった決勝を、観客ではなく選手として迎える。「今年の春も負けているので、絶対にリベンジしたい」と力強く意気込んだ。