「中盤から全員が焦っていた」九州国際大付、わずか2安打で零封負け 3連覇の夢破れる、エース左腕は進学【高校野球福岡大会】

AI要約

九州国際大付は近大福岡に1-0で敗れ、3年連続甲子園出場の夢をベスト8で終えた。

エース左腕田端竜也は途中からリリーフ登板し、無失点でチームを支えたものの、打線が相手右腕を攻略できず敗れた。

主将の牟礼翔は涙ながらに、来年こそ優勝して3年生に恩返ししたいと語った。

「中盤から全員が焦っていた」九州国際大付、わずか2安打で零封負け 3連覇の夢破れる、エース左腕は進学【高校野球福岡大会】

 ◆第106回全国高校野球選手権福岡大会準々決勝 近大福岡1―0九州国際大付(20日・北九州市民球場)

 九州国際大付の3年連続甲子園出場の夢はベスト8でついえた。1回に連打で1点を先制されると、反撃できないままわずか2安打で零封負け。就任1年目の楠城祐介監督は「投手はよく投げてくれた。打たせてあげられなかった私の責任」と制球力抜群の相手右腕を最後まで攻略できず険しい表情を浮かべた。

 昨夏も甲子園で登板したエース左腕田端竜也(3年)は6回からリリーフ登板した。走者を背負いながらも要所を抑えて味方の反撃を待ったが、援護がないまま終わり「中盤から全員が焦っているのを感じた。先制されたのは大きかった。チームに流れを持ってくるような投球ができなかった」と厳しく振り返った。

 今大会3試合で救援登板したエースは無失点のまま最後の夏が終わった。主将としてもチームを引っ張ってきたが、2連覇した先輩たちに続くことができず「先輩に申し訳なかった。後輩たちが自分たちの分までやってくれると思う」と夢を託し、自身は大学で全国舞台を目指す意向を明らかにした。

 今大会2本塁打を放った3番牟禮翔(1年)は1回に二塁打を放ったが、その後は無安打2三振に封じられた。「負けている展開でも打てる打者になりたい。3年生と甲子園に行きたかった。来年は優勝して3年生に恩返ししたい」と目に涙をにじませた。

(前田泰子)