古豪・興国が大勝で4回戦進出 喜多隆志監督「粘り強く興国の野球を」/大阪大会

AI要約

興国が懐風館を圧倒してコールド勝利し、4回戦進出を果たす。

打線が猛攻を見せ、14得点を挙げる。

喜多隆志監督は守りを重視し、甲子園を目指す意気込みを語る。

第106回全国高校野球選手権大会大阪大会(20日、興国14×-0懐風館=五回コールド、シティ信金)興国が五回までに14安打14得点と圧倒してコールド勝利し、4回戦へ駒を進めた。

打線は一回に1死三塁から3番・福原優仁内野手(3年)の中前打で先制。1死一、三塁からは河野陽斗捕手(3年)の中犠飛で1点を加えた。

二回には先頭の林諒真内野手(2年)の右翼線二塁打から犠打で1死三塁とすると、1番・平野雄大外野手(3年)が中前に適時打を放って1点を追加。そこから各打者がバットを振れば安打となるつるべ打ちで、7番・山口翔太朗内野手(3年)まで7連打するなど打者一巡の猛攻で一挙7点を奪って9-0とワンサイドの展開に。三回には4番の大鶴彪太朗外野手(2年)に左越え本塁打が出るなどさらに5点奪った。投手は先発の3人の継投で5回をゼロで抑えて完勝した。

初戦の2回戦・東住吉戦に続く無失策で試合を終え、固い守りを中心とした野球を掲げる喜多隆志監督(44)は「とりあえず守備だけをしっかりと、とこだわってやっている。投手もストライク先行で投げてくれたのでよかった。これからいろんな形でプレッシャーがかかる部分もあると思う。グラウンドで練習している形で守れるかどうか。しっかり準備はやってきた」と振り返った。

1960年代から80年代にかけての甲子園出場の常連校だった「大阪私学七強」の一角として、甲子園出場は春夏7度、1968年夏に全国制覇を果たしている古豪。甲子園出場は75年夏が最後で、49年遠ざかっている。高校時代に智弁和歌山で甲子園に3度出場し、97年夏に優勝を経験した喜多監督は「もちろん甲子園を目指してやっている。自分たちの野球をして相手をはめ込んでいく形で戦っている。しんどい試合がずっと続くと思うが、粘り強く興国の野球を貫き通したい」と語った。

甲子園まであと5勝。次戦は21日に大商大高と大阪府教育センター付の勝者と対戦する。