那須川天心「『宇宙人、来ちゃった』と脳の片隅に残る戦いをしたい」超攻撃的スタイルで4連勝目指す【ボクシング】
那須川天心はボクサーとしての異色イメージを持ち、自身を宇宙人と表現。超攻撃的なスタイルを披露する意向を示す。
ボクシング転向後4連勝を目指す那須川は、常識にとらわれないスタイルで相手を驚かせる意気込みを語る。
トレーナーや本人も成長を強調し、未来に向け冷静に進化を図るためトリプル世界戦セミファイナルでの挑戦を語る。
２０日に東京・両国国技館で行われるボクシングのトリプル世界戦の最終会見が１８日、東京都内で行われた。１２０ポンド（５４・４３キロ）契約１０回戦で行われるセミファイナルで、ボクシング転向後４連勝を目指すＷＢＡバンタム級７位の那須川天心（２５）＝帝拳＝は、自身を宇宙人と表現。セオリーにとらわれない超攻撃的スタイルを予告した。
無敗を誇ったキックボクシングから拳だけのリングに移って４戦目。異色の存在だからこそ、那須川はファンの想像を飛び越えるスタイルを構築していく。会見では”天心節”でそのイメージをぶち上げた。
「ボクサーですけど、ボクシングの動きをしない那須川天心を楽しみに見てほしい。相手や観客にとって『宇宙人、来ちゃった』と脳の片隅に残る戦いをしたい」
接近戦から離れての打ち合いまで基礎をしっかり固めた。その上でボクシングの常識からは少し距離を置く。いずれもバンタム級でＷＢＡ７位、ＷＢＯ１０位、ＷＢＣ１３位の那須川に対し、相手のジョナサン・ロドリゲス（米国）はＷＢＡ４位。強敵に見せつける宇宙人スタイルのヒントは、陣営の「ちゃんとガードしてステップしてとは、おまえは違う」というアドバイスにある。
教科書通りの様子見は那須川には似合わない。「入りから全てじゃないですか。しっかりショーを見せる」。観客を驚かせてわかせるべく、試合開始から超攻撃的なボクシングを繰り広げることをちらつかせた。
元世界２階級制覇の粟生隆寛トレーナーは「強くなっている那須川天心をお見せする過程」と現在進行形の成長を強調。那須川も早期の世界挑戦について問われると、人気プロレスラー・内藤哲也の決めゼリフで「焦るなよ」を意味するスペイン語「トランキーロ」で返した。冷静に見据える未来につなげるため、トリプル世界戦に割って入るセミファイナルで自らの進化を示してみせる。
