那須川天心「そこはトランキーロで」世界意識せずランカー対決集中モード/一問一答

AI要約

那須川天心が6カ月ぶりの試合に向けて準備を整えている。スパーリングや日常生活から学んだことを取り入れ、自身のボクシングスタイルを磨いている。

対戦相手のロドリゲスに対して強い意識を持ち、場の支配をテーマに掲げる。初の10回戦であり、次のタイトル戦に向けた試金石として捉えている。

那須川は世界上位ランカーをKOで倒すことで今後の期待を高めたい意向を示す。雨の多い時期でのコンディション作りにも関係なく取り組んでいる。

 無敗の格闘家でプロボクシングWBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)が2日後に拳を交える格上ランカー、同級4位ジョナサン・ロドリゲス(25=米国)と初対面を果たした。20日、東京・両国国技館でボクシング転向4戦目となるロドリゲスとの120ポンド(約54・4キロ)契約体重10回戦を控え、18日には東京ドームホテルで試合前公式会見に出席した。那須川の主な一問一答は次の通り。

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 -今年1月以来、約6カ月ぶりの試合になる

 那須川 だいぶ期間は空きましたが、いろいろなことをやりましたね。前回の(転向)3戦目で、だいたいの形が決まったのかなと思ったのが、そんなこともなくて。半年間で短距離の打ち合いだったり、中距離、長距離のすべての動きをやって、最後にそれが完成して。本当にボクサーなんだけど、ボクシングの動きをしない、那須川天心の動きが完成したかなと思う。そこをしっかり楽しみにしてみて欲しいと思う。

 -かなり良いスパーリングをしてきたそうだが

 那須川 そうですね、結構、今までで1番レベルの高いスパーリング相手を呼んでやってきた。ただスパーリングだけでなく、日常から得るものが大きかった。普段の1つ1つの歩き方、人での関わり方とか格闘技に持ってきて、ボクシングのスタイルに取り入れた。

 -ロドリゲスの印象は

 那須川 もちろん強い相手と分かっているし。顔を合わせて気合も入って良い顔していた。どんな試合になるのかは当日にならないと分からないが、すべて整えてきたので。気持ち、体を整えてきたので、それをしっかりとみて欲しい。

 -テーマを「場の支配」と話していた。初10回戦はタイトル戦への試金石マッチ

 那須川 初めて10回戦やるけれど、特に意識してなくて。対戦相手もそうですし、試合を見てくれるお客さんもそうですし、その場にはいないプライムビデオで観ている方とかに、応援してくれとは言わないが、何か「こいつやばいな」「宇宙人がきちゃったよ」というぐらいのノリになる、異世界に来ているみたいに場所を支配していると脳の片隅に残るような、そういった戦いをしたいなと今回は思っている。

 -世界上位ランカーをKOで倒すと今後の期待も高まるはず

 那須川 それも考えていますよね。本当に場の流れなので、そこをしっかりと流れの中で倒せれば。考えながらしっかりとやっていきたいなと思う。

 -雨の多い時期でのコンディション作りは

 那須川 僕は雨の概念があんまりない。普通の土砂降りでも走っていました。体調も最高なのでそこは問題ない。天気は基本、関係ない。そういうところも「関係ないっしょ、気持ちっしょ」ということでやっている。

 -ファンの間では次はタイトル戦してもいいのではないかという一方、まだまだ焦らなくていいという両方の意見ある。今、自分で描いているのは

 那須川 そうっすね、最初から言っているけれど、短期的に物事を見ていないので。例えば、今回の試合にスカッと勝ったからって、う~ん、すぐに(世界)タイトルとはいかないと思う。経験を積まないといけないと思うし、経験に勝るものはない。すぐに(世界)タイトルをやってもと思う気持ちは分かるけれど、そこはトランキーロ(焦るなよ)で。ゆっくり待ってもらいたいなと思う。