「不健全」表記やめ「8条指定図書」に…東京都が名称変更

AI要約

東京都は過激な暴力や性描写がある漫画などを指定する『不健全図書』制度について、新たに『8条指定図書』という表記に変更した。

東京都庁で開かれた審議会で、『不健全図書』という表記をやめ、『8条指定図書』と表記することが決定された。

作品が指定された漫画家の星崎レオさんは、名称変更に喜びつつも今後の課題について語っている。

「不健全」表記やめ「8条指定図書」に…東京都が名称変更

東京都は過激な暴力や性描写がある漫画などを指定する『不健全図書』制度について「不健全」という表記をやめ、『8条指定図書』に変更しました。

東京都庁では9月9日、指定図書に関する審議会が開かれ、これまで使用していた『不健全図書』という表記を使わずに、これからは『8条指定図書』と表記すると報告されました。都の担当者は「条例の趣旨が誤解なく明確に伝わるよう、東京都青少年の健全な育成に関する条例『第8条の規定による図書類』の指定と記載している。以降、この記載が使用される際には『8条指定図書類』と略して記載する」と報告しました。

『不健全図書』は過激な暴力や性描写がある漫画などを条例で指定して未成年への販売を禁止するもので、これまでにボクシング漫画「はじめの一歩」の作者・森川ジョージさんなど人気漫画家から名称変更を求める声が上がっていました。

今回、名称が変更となったことについて、かつて自身の作品が「不健全」指定されたことがある漫画家・星崎レオさんが取材に応じました。星崎さんは「陳情していた名称変更について認めてもらったことはとてもうれしい」と喜ぶ一方で、まだまだ課題もあると話します。星崎さんは「懸念として『名称が変更されたから、いくらでも指定していい』と思われるのは避けたい。そのあたりはこれまでと同程度の指定に抑えてほしいとこれからも伝えていきたい」と語りました。