【漫画】子供の頃「ラクして家に帰れる」叔父の許可を得て、川に流されたら…? “死の予感”が迫る実体験に「ゾッ」【作者インタビュー】

AI要約

漫画家のもしゃもぅさんの夫が9歳の頃、川遊びで流されるという危険な体験をしたエピソードが描かれている。

漫画『流された少年』は、読者に水難事故のリスクについて知識を広める一助となっている。

作者は、子供に水の怖さや安全対策について理解を深めるよう呼びかけている。

【漫画】子供の頃「ラクして家に帰れる」叔父の許可を得て、川に流されたら…? “死の予感”が迫る実体験に「ゾッ」【作者インタビュー】

 漫画家のもしゃもぅさん(@mosyamou)の夫が9歳の頃の出来事です。川遊びで疲れ切ってしまい、家まで帰るために、川に流されることを思いついたそうです。明らかに危険な思いつきですが、同伴していた叔父から許可がおり、当時の少年はその思いつきを実行に移してしまいます。初めはうまく流れに乗れていましたが、徐々にコントロールが効かなくなってしまい……。

 もしゃもぅさんによるマンガ『流された少年』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は1.4万を超えており、読者からは「絵はかわいいけど、自然の怖さが伝わります」「ギリギリで命に別状はなかった体験ほど最高の教科書はないと思っているから助かります」「川をなめちゃいけない。正しい知識や準備をしないと本当に危険です」などの声があがっています。

 もしゃもぅさんは漫画家と活動しています。SNSやブログ「もしゃもぅブログ」でエッセイマンガを投稿しています。そのほかにも、一見気難しそうな子供が大好きな大家さんと息子「ハムソー君」とのかけがえのない日々を描いた作品『大家さんとハムソー』(KADOKAWA)がKindleにて発売中です。

 作者のもしゃもぅさんにお話を聞きました。

ーー実際にご家族が経験された貴重なエピソードを共有して下さりありがとうございます。川の怖さを改めて感じました。今作『流された少年』を描いた理由や、生まれたきっかけを教えて下さい。

 お読みいただきありがとうございます。夫からは子供が産まれる前にもこのエピソードを聞いたことがあったのですが、子供が大きくなってきて夏のレジャーを考えたときに思い出したのがきっかけです。

「そういえば、川で流された話ししていたよね?」と改めて聞き、これはもう少し大きくなったら息子にも聞かせたいと思い、伝わりやすいマンガにしました。

ーー川で起こっていることが詳細に描かれていて、とても注意喚起になる内容でした。今作を描くうえで工夫した点や、こだわったポイント、思い入れのあるシーンなどはありますか?

 決して誇張はせず、流された夫自身の記憶の通りに描くことにこだわりました。少年時代の夫は流されながらもいろいろ考えて行動しようとしていたので状況を詳細に描けたと思います。流されながらどんどん恐怖が強くなっていく姿は、描いているこちらも怖くて印象に残っています。

ーー川でのレジャーを楽しんでいる読者の方も多くいらっしゃると思います。水難事故を防ぐために、具体的にどのようなことをするのが大事だと思われますか?

 水難事故を防ぐためには、やはり水難事故について知ることが一番大事だと思っています。なので子供には日頃から水の怖さを伝えていき、どんな危険があるか、自分が流された場合、人が流された場合はそれぞれどう動くべきかなどのシミュレーションもしておくべきだと思います。また、ライフジャケットやマリンシューズの着用は必須と考えています。