冷蔵庫なしのオフィスに冷凍のカニが!オロオロする40代女子を救った”親切でいい人”

AI要約

漫画家のたかぎなおこさんが40歳になる前に婚活を始めることを決意。

コミックエッセイ『お互い40代婚』では、たかぎさんの4年間の婚活、結婚、そして母になるまでのストーリーが描かれる。

たかぎさんは自分の気持ちに正直に行動し続け、思いもよらぬ出来事にも幸運と強運で恵まれる。

冷蔵庫なしのオフィスに冷凍のカニが!オロオロする40代女子を救った”親切でいい人”

「昔から期限をせまられると、慌てだすタイプ」だったという漫画家のたかぎなおこさんは、40歳を目前にして考えた。

仕事は充実し、友人らとマラソンにもチャレンジ、家に帰れば気ままな30代のおひとりさま生活は、らくちんで、平和で、不満などない。

だが「30代のうちにやっておくべきことはなかったか」「今がいいからと、このままでいいのか」……わざとネガティブな未来を想像してみると、「煮え切らずにじめじめ」する。

「やっぱ今のうちになにかできることをやっておこう!!」

そこで婚活をしてみようと思い立つ。

コミックエッセイ『お互い40代婚』(たかぎなおこ著 / KADOKAWA)は、そんなたかぎさんの39歳から43歳までを描いている。

その4年間に、婚活を考え、出会いがあり、紆余曲折を経て、結婚、そして母になった。結婚を考えてからたった4年で子どもを持つなんて、どれだけ幸運と強運に恵まれているのかと、うらやましさを通り過ぎて、妬ましささえ湧いてくるのだが、漫画を読めば、ただの運だけではないことがわかるはずだ。

たかぎさんは、自分の気持ちに正直になって、迷ったり反省しながらも、つねに行動し続けた。強がらず、見栄を張らず、とにかく自分の心に素直に従ったのだ。

漫画『お互い40代婚』を無料で試し読みできる短期連載記事の第2話。

第1話「39歳独身漫画家が『ふっきれた60代』を目指して婚活!43歳で母になった理由」では、「若い時にもっとがんばっていたら、違う人生があったかも」と、「わざと婚活しなかったことに悔いが残っている自分」を妄想することで、行動に駆り立てようとするたかぎさんをご紹介している。

ところが妄想パワーで奮起するはずが、人見知りが過ぎて、婚活パーティに参加できない。

「恋愛にうとすぎて、自分の理想のタイプがよくわからない」と、電車移動中に乗り合わせた人の中から自分の理想を探してみたりする。

第2話は、結局婚活は始められないまま40歳の誕生日を迎え、新たに知人たちと職場を構えるところから始まる。

新しい職場では、フローリングの張り作業など、改装は自分たちでやることになった。慣れない作業ながら、近くの店に工具などを貸してくれる「親切でいい人」がいたおかげで、改装も進む。そして「親切でいい人」とも顔なじみになっていく。

そんなある日、大事件が起きた(たかぎさんにとっては)。

仕事が立て込んで、日曜日も出勤していたところに、サプライズで北海道旅行中の友人から冷凍のタラバガニが届いたのだ。

タラバガニは嬉しい。だが日曜のオフィスには自分ひとり。大きな冷凍タラバガニを分け合う相手などおらず、取って置く冷蔵庫も冷凍庫もない。そして机にはやらなければならない仕事が広がっている。

おろおろと慌てるたかぎさんの目の前を、あの「親切でいい人」が通り過ぎた。考える間もなく職場を飛び出し、助けを求めると、なんと大きなクーラーボックスを貸してくれるという。

おかげで冷凍タラバガニは無事凍ったまま保管でき、翌日仲間とともにカニパーティを開くこととなった。

ここは礼儀として、あの場を救ってくれた「親切でいい人」にも声は掛けるよね……。となれば、あとの展開はご想像の通りである。