「時間軸違う。ありえない」柏崎刈羽原発再稼働の判断時期、桜井雅浩柏崎市長が新潟県知事の考え批判

AI要約

新潟県知事が柏崎刈羽原発の再稼働の判断を遅くとも次の知事選までに行うと伝えたことについて、柏崎市長が時間軸の違いを指摘し批判。再稼働に関する具体的な方法の不明を不満に述べた。

東北電力が女川原発再稼働を進める中、新潟県の事情だけで再稼働判断が遅れることは許容できないと述べた桜井市長。知事選まで再稼働判断が遅れる可能性を指摘。

東電が柏崎刈羽原発の再稼働後に廃炉検討を開始する方針を示した中、桜井市長は再稼働容認の考えを示した。

「時間軸違う。ありえない」柏崎刈羽原発再稼働の判断時期、桜井雅浩柏崎市長が新潟県知事の考え批判

 新潟県の花角英世知事が東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を遅くとも次の知事選までに判断すると一部の首長に伝えたことについて、桜井雅浩柏崎市長は8月23日、「時間軸が違う。ありえない」と批判し、早期に判断するよう求めた。

 地域医療に関する要望で花角知事と県庁で面会後、報道陣に述べた。

 桜井市長は、花角知事が再稼働議論を始める条件とした東電福島第1原発事故を巡る県の「三つの検証」が2023年に終了し、「議論が進んでいる」と指摘。一方で花角知事が自らの判断に対し、県民の意思を確認するとしている具体的な方法について「出直し選挙なのか、県民投票なのか、県議会に諮るのか、ずっと答えがない」と不満を述べた。

 気候変動や電気料金の値上がりに加え、本県を電力供給エリアとする東北電力が11月にも女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機を再稼働することを挙げ、「新潟県の事情だけで判断を先延ばしすることはありえない」と話した。

 知事判断の最も遅いケースで2026年6月の任期満了に伴う知事選になるとして「私の時間軸とは全く違うし、国や宮城県など他の原発立地県とも違う」と語った。

 東電は8月22日、桜井市長に柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働後2年以内に1~5号機の一部廃炉を含めた検討を始める方針を伝え、桜井市長は再稼働を容認する考えを示した。