猛暑の影響も…全国で“米不足” 価格高騰に購入制限で消費者困惑 新米が出回れば“品薄”解消も、価格は高めの可能性
去年の猛暑の影響で米の価格が高騰しており、不作や需要増加などが原因とされている。
一部のスーパーでは米の在庫が不足し、品ぞろえや価格に影響が出ている。
飲食店も価格の上昇に悩まされており、需要の高まりや在庫不足が業務に影響を与えている。
去年の猛暑の影響などで、米の価格が高騰しています。この高値はいつまで続くんでしょうか。
食欲をそそる、ほかほかの炊きたてゴハン。いま、物価の優等生とも言える米の価格が上がっています。
買い物に来た人
「高いですよね、本当に。消費者としてはちょっとね」
買い物に来た人
「やっぱり高くなっていますね。(10キロで)500~600円くらい」
ダイイチ米穀課 須田和磨課長補佐
「入荷が不安定になっているので手配がつきづらいところがある」
全国で相次ぐ米不足による価格高騰。私たちの食卓を直撃する”令和の米騒動”をもうひとホリします。
13日の札幌市のスーパーです。売り場には米の在庫がたくさんあるように見えますが…。
ダイイチ米穀課 須田和磨課長補佐
「例年だと下段に10キロの米を品ぞろえしているが、今入荷が不安定となって5キロ帯を品ぞろえしている」
10キロの米が十分に入荷できない状況が続いていました。さらに価格も…。
ダイイチ米穀課 須田和磨課長補佐
「例年に比べると5キロ帯で300円くらいは値上がりしている。(原因は)去年の気候の状況が大きく影響していると思う。暑すぎるということ」
また、こちらのスーパーでは、8月21日からは、1家族10キロまでの購入制限を設けたということです。
米の価格が上がっている原因のひとつが、去年の猛暑による不作で流通量が減ったことにあります。
米どころで有名な新潟県・南魚沼市では、去年、農業用水として使用する川が干上がるなど、猛暑が稲の生育に打撃をもたらしました。
さらに米粒が乳白色に濁ったり、見た目が悪くなったりするなどの品質の低下が見られました。
農水省によりますと、6月末時点での全国の米の在庫量は156万トンと、前の年より2割ほど減り、統計のある25年間で最も少なくなっています。
また、コロナ明けでインバウンドが回復し、外食向けの需要が高まったことも、米不足に拍車をかけています。
この状況に飲食店も頭を悩ませています。
値上げの心配が少ない米に目をつけ、去年、札幌市でおにぎりとおはぎの店を始めた中村さんです。