猛暑による米不足 影響いつまで?「もう2か月の辛抱」 在庫は“過去最少”でスーパーは購入制限【news23】

AI要約

今年の7月は過去126年間で最も暑い7月だった。暑さの影響で主食の米にも影響が出ており、店舗では購入制限が設けられている。米不足の背景には、去年の猛暑が影響しており、需要と供給のバランスが崩れている状況が続いている。

新潟などの産地では2023年の猛暑が稲の生育に打撃をもたらし、米の収穫量が減少。さらに、外食需要の増加なども影響し、玄米の価格が11年ぶりの高値を記録している。

このような状況下で、今年の秋に向けての課題に対処するため、消費者や生産者、流通業者が協力して対策を練る必要がある。

猛暑による米不足 影響いつまで?「もう2か月の辛抱」 在庫は“過去最少”でスーパーは購入制限【news23】

猛暑続きだった今年の7月は記録が残る過去126年間で「最も暑い7月」だったことがわかりました。

2年連続の記録的な暑さは、主食にも影響を与えるかもしれません。

■「次入ってくるのがいつか分からない」 米の購入制限に踏み切る店も

記者

「お米売り場を見ると、『おひとり様1点まで』という注意書きが掲示されています」

いま、東京・練馬区のスーパー「アキダイ」で深刻になっているのが米不足です。

新潟から産地直送の米を、例年は9月まで確保していましたが、今年は7月で仕入れがストップしました。

他の品種の米も品薄状態が続き、2週間前、購入制限に踏み切ったといいます。

アキダイ 秋葉弘道 社長

「注文しても次入ってくるのがいつか分からない。これは本当に30年ぶりじゃないですかね。僕の記憶だと」

農水省によると、2024年6月末の米の民間在庫は156万トンで、比較可能な1999年以降、過去最少になります。

また、JAグループなどがコメを業者に卸した際の価格(米の相対取引価格)は6月、玄米60キロあたり1万5865円で、約11年ぶりの高値をつけました。(全銘柄平均 円/玄米60kg・農水省より)

アキダイでも2割程度の値上げをしています。

「困りますね。やっぱり毎日食べるものなので」

■品薄や高値は“去年の猛暑の影響” 「もうちょっとの耐え時」

江戸時代から続く精米店の店主は、品薄や高値の理由について…

玄米耕房 かめた 市野澤利明 代表

「米って秋に獲れるものですから、去年の秋、令和5年(2023年)に獲れた米をずっと食べ続けている。今年(売っている米)は要するに暑さ、去年の猛暑」

米どころで有名な新潟県南魚沼市では、2023年夏に、農業用水として使っている川が干上がるなど、猛暑が稲の生育に大きな打撃をもたらしました。

また、流通量が減っている中で、インバウンドによる外食需要の増大などもあり、需要と供給のバランスが崩れているといいます。