鹿児島県 喜界島+沖縄、島そばで恩返し 「DARUMA」中さんがUターン開業

AI要約

男性が沖縄からUターンして喜界町赤連に島そば屋を開業した。看板メニューは喜界島特産の白ゴマを練り込んだゴマそばで、町の活性化に貢献したいという思いがある。

店は老舗のミシン屋の店舗を借り受け改装しており、テーブル席とカウンターを備えている。中(あとり)和広さん(67)は奄美市名瀬出身で、喜界島での多感な時期を過ごした。妻との移住後、特製の生麺や勝負のゴマそばを提供している。

同店は1日70~100人の来客があり、中さんは予想以上の繁盛ぶりに驚いている。また、島の温かさに触れ、コミュニティの場にもなりたいという思いを抱いている。

鹿児島県 喜界島+沖縄、島そばで恩返し 「DARUMA」中さんがUターン開業

 喜界町赤連で7月29日、沖縄からUターンした男性が島そば屋「DARUMA」を開業した。看板メニューは、喜界島特産品の白ゴマを練り込んだゴマそばで、店主の中(あとり)和広さん(67)は「やんちゃだった子どもの頃の思い出の詰まった島。少しでも町の活性化に役立てれば」と張り切っている。

 店は空港から800㍍ほど東の循環線に面した場所にある。間口は狭いが、奥行きがあり、テーブル席とカウンターが置かれている。老舗だったミシン屋の店舗を借り受け改装した。

 中さんは奄美市名瀬出身で、1歳~小学校4年生までの多感な時期を喜界島で過ごした。8年前、50年ぶりに島を訪れると、あまりにも静かになった中心街の様子に驚き、「恩返しできることはないか」と考えるようになった。会社定年後は、沖縄の製麺所で修行した。試行錯誤したゴマ麺が「勝負できる」までになり、今年1月に妻の清美さん(61)と移住した。

 麺は沖縄仕込みの生麺で、ゴマ、ショウガ、ヨモギの三種類を用意した。そばには豚肉の「軟骨ソーキ」が添えられ、特製のカツオだしでいただく。お薦めは、するするとしたのど越しの「ゴマそば」。オープン後は、1日70~100人の来客があり、中さんは「もう少しゆっくりできると思って来たが」と思いもしなかった繁盛ぶりを喜ぶ。

 移住後は、開業の準備と仕込みに追われる日々で、まだ喜界島の生活を満喫できていないという中さん。「忙しい中でも、本当にいろいろな人が声を掛けてくれる心の温かい島。誰もが遠慮なく訪れ、町民のコミュニティーの場にもなれるよう頑張っていきたい」と話す。

 営業時間は、午前11時~午後2時。日、月、火曜定休日。