「恐怖に苛まれながら日本に帰る日を待ち望んで…」 終戦から79年 戦争体験を語り継ぐ集い  旧満州での体験に思いを馳せて

AI要約

長野市で開かれた「戦争体験を聞く集い」では、旧満州からの逃避行の悲劇などが語られ、終戦時の体験が共有されました。

高野家の祖母が逃避行を乗り越えた苦難を振り返り、参加者は戦争の悲惨さを痛感し、平和への願いを新たにしました。

終戦から79年、過去の苦難を忘れず、平和への尊さを再確認する一日でした。

「恐怖に苛まれながら日本に帰る日を待ち望んで…」 終戦から79年 戦争体験を語り継ぐ集い  旧満州での体験に思いを馳せて

15日の「終戦の日」。長野市で「戦争体験を聞く集い」が開かれ、旧満州(現在の中国東北部)からの逃避行の悲劇などに耳を傾けました。

「耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び…」

この集いは今年で14回目。約30人の参加者は終戦時の玉音放送を聞いた後、戦争体験者などの話に耳を傾けました。

高野理恵子さん:

「一夜明ければ何人かの仲間たちが亡くなり日本人墓地に連れていかれる毎日です」

飯山市の高野理恵子さんは旧満州からの命がけの逃避行を経験した祖母・高子さんの手記を息子の晃太郎さんと読み上げました。

晃太郎さん:

「転々と収容所を追われ着るものも食べるものも無く、飢えと寒さと恐怖にさいなまれながら日本に帰る日を待ち望んでいました。秋までに、正月までに、春までには」

朗読を聞いた人は:

「戦争の悲惨さを知るきっかけになったので平和について考えて下の世代に伝えていけるようにしたいです」

高野晃太郎さん:

「戦争の辛さや平和の尊さをたくさんの人に知ってもらうことが大事だと思います」

終戦からきょうで79年。

かつての悲惨な出来事を忘れず平和への願いを新たにする一日です。