「市民に長く愛されている花火大会、寄付で支援してもらえるのはありがたい…」クラファン、ビール会社からの寄付【伝統の夏祭り】を守りたい!

AI要約

中川どんちゃん祭りが新型コロナの影響で3年ぶりに開催され、クラウドファンドで花火費用を募った。

岡谷花火まつりは半世紀以上続く花火大会で、ビール会社の支援で開催が続けられている。

地域の祭りや花火大会は企業や市民の協力が不可欠で、愛され続けている。

「市民に長く愛されている花火大会、寄付で支援してもらえるのはありがたい…」クラファン、ビール会社からの寄付【伝統の夏祭り】を守りたい!

夏祭りの季節 県内各地で伝統ある夏祭りが開かれています。

上伊那郡中川村では、8月3日 村民総出の夏の一大イベント「中川どんちゃん祭り」が開かれました。

花火とみこしの競演が有名だった中川どんちゃん祭りですが。、新型コロナで2020年から3年間一同に会しての祭りは中止となりました。 新型コロナ5類移行を受けて、去年4年ぶりに一堂に会してのお祭りになりましたが、ブランクがあったことからみこしは中止となってしまいました。

さらに、村内外の企業から祭りの運営費用として協賛を受けていますが、原材料価格の高騰などの影響が出ていて、コロナ前の規模に戻すことが難しくなっていました。

実行委員会では規模の縮小も検討しましたが、「美しい村の夜空を、輝く花火で彩りたい!」と、花火打ち上げ費用の一部について、インターネットを使ったクラウドファンドで広く支援を募ることにしました。

およそ1か月で目標の50万円に対して、集まった寄付は15万円。村内だけでなく、村外からも寄付が寄せられました。

中川村地域政策課  北島桂秀さんは「資金が集まったこともだが、中川村に関心を持ってもらえたことがよかった」と話します。

昨年以上の人手となったお祭り当日、「日本で最も美しい村」連合に加盟する中川村の空を前年同様1500発の花火が彩りました。

一方、毎年8月15日に日本有数の規模の花火大会が開かれる諏訪湖。

その翌日、毎年16日に対岸にあたる岡谷市で開かれるのが「岡谷花火まつり」です。

岡谷花火まつりが初めて開催されたのは昭和43年。当時の新聞には市民あげて開催された花火大会の記事が掲載されています。

半世紀にわたって続いてきた花火大会ですが、ここでも運営には協賛金と寄付が使われてきました。

岡谷商工会議所の清水千大さんは「同じところにお願いしているだけでは、将来規模が縮小せざるを得ない」と危機感を持っていました。

そこで、今年大手ビール会社のキリンビールが、運営が難しくなっている全国の花火大会などを支援する「晴れ風ACTION」に応募、長野県枠として選ばれたということです。

この支援では、購入した「晴れ風」350mLビール1缶に付き0.5円が自動的に寄付されるほか、専用サイトではビールの購入に関係なく1日1回、0.5円を寄付することができます。

岡谷市商工観光課の平出一真さんは「市民に長く愛されている花火大会を、寄付で支援してもらえるのはありがたい。花火ともに上げられるランタンと花火の灯りを楽しんでほしい」と話しています。