「人混みはイヤだ、でも花火は見たい」を叶えるマップが話題! 開発した“地理好き会社員”を取材

AI要約

東京の夏の風物詩、隅田川花火大会での混雑と苦情に対し、花火を見るための裏技がSNSで注目されている。

地理好きの会社員Kamazonさんが作成した花火が見える場所の地図が話題となり、その方法や仕組みが解説された。

この投稿は120万回以上表示され、8月10日の神宮外苑花火大会に向けても地図を作成する予定だという。

「人混みはイヤだ、でも花火は見たい」を叶えるマップが話題! 開発した“地理好き会社員”を取材

 「人混みはイヤだ、でも花火は見たい」

 そんな方必見の情報がSNSで注目を集めている。

 先日行われた東京の夏の風物詩、隅田川花火大会。およそ2万発の花火が夜空に打ち上げられ、大勢の見物客が思い思いに楽しんだ。しかし、感想は様々だった。

 「混みすぎ+暑すぎて二度と行きたくない」「規制と人の多さで時間切れになって結局よく見えなかった」(SNSへの書き込み)

 花火を見るため、東京浅草に集まった見物客は約91万人。打ち上げ会場周辺はどうしても混雑を避けられない。

 そんな中、Xに投稿され話題となった画像がある。

 「ピンクの場所が、理論上花火が見える場所だ」

 地理好きの会社員だというKamazonさんが1枚の地図にまとめた隅田川で打ち上げられた花火が見える場所。この地図を見ると、数キロ離れた荒川沿いや大手町周辺のビルからも見える可能性があることがわかる。

 「地形と建物については、国土交通省がオープンデータとして公開している三次元の都市モデルデータ『PLATEAU』を使って、これを地理情報システム上で展開して、高さを作って建物と地形の表層をモデル化したデータを作った」(Kamazonさん、以下同)

 地形と建物のデータに加え、花火が打ち上がる高さなどのデータもインターネットで取得し反映。こうした公開データを基に、2メートルごとに花火が見えるかどうかをコンピューターがシミュレートした。

 「私自身は東京に住んでいないので見てないが、『見えた』とリポストされている方がいた」

 混雑を避けて花火を見るうえで参考になるこの投稿は、120万回を超える表示を記録。Kamazonさんは、8月10日に行われる神宮外苑花火大会の地図も作成している。

 「近場の範囲は結構見えそうだが、それより広域になると新宿に都庁など大きな建物があるため、あまり離れると見えない地点が多くなってしまう」