計画から30年、全通の見通し立たない「幻の高規格道路」で新たな一歩 新区間で初の用地買収

AI要約

新潟県上越市と南魚沼市を結ぶ高規格道路「上越魚沼地域振興快速道路(上沼道=じょうぬまどう=)」の一部区間「十日町道路」の用地買収調印式が行われた。

事業主体の国土交通省長岡国道事務所によると、十日町市水沢地区の地権者約10人と約1万5千平方メートルの用地取得で交渉がまとまった。調印式で地元住民と当局が用地買収を進める合意書を取り交わした。

十日町道路は十日町市北鐙坂から八箇を結ぶ約10・8キロで、2019年度に事業化された。整備計画は進行中で、全通までの道程はまだ決まっていない。

計画から30年、全通の見通し立たない「幻の高規格道路」で新たな一歩 新区間で初の用地買収

 新潟県上越市と南魚沼市を結ぶ高規格道路「上越魚沼地域振興快速道路(上沼道=じょうぬまどう=)」の一部区間「十日町道路」の用地買収調印式が十日町市伊達甲の伊達公会堂で行われた。十日町道路で用地買収の交渉がまとまったのは初めて。

 事業主体の国土交通省長岡国道事務所によると、十日町市水沢地区の地権者約10人と約1万5千平方メートルの用地取得で交渉がまとまったという。9月3日に行われた調印式で、水沢地区の住民でつくる「水沢地区インター推進協議会」の川田一幸会長と長岡国道事務所の田村秀誠所長が、用地買収を進める合意書を取り交わした。

 十日町道路は十日町市北鐙坂から八箇を結ぶ約10・8キロで、2019年度に事業化された。23年1月から地元に説明し、23年度、用地測量に着手。24年3月には用地交渉を水沢地区で始めた。

 この十日町道路を含む上沼道は、全長約60キロ。1994年に建設計画がスタートし、十日町市と南魚沼市を結ぶ八箇峠道路の一部(6・6キロ)と、上越市中心部から安塚地区を結ぶ区間の一部(9・9キロ)が開通したが、全通のめどは立っていない。