【水質悪化】北海道の釧路港で "赤潮" 発生…西日本などで注意報の対象種とされる「ヘテロシグマ・アカシオ」確認 北海道ではこれまで漁業被害の事例ないものの 道が注意を呼びかけ

AI要約

北海道の釧路港内で赤潮が確認され、漁業被害の恐れがあることが発表されました。

赤潮生物種のヘテロシグマ・アカシオが高密度で検出され、漁業被害を及ぼすリスクが指摘されています。

道は漁業関係者に情報提供と注意喚起を行い、被害が拡大しないよう対策を呼びかけています。

【水質悪化】北海道の釧路港で

 北海道は7月29日、釧路市の釧路港内で赤潮が確認されたと発表しました。漁業被害などをもたらす恐れもあるとして漁業関係者に注意を呼びかけています。

 28日午前10時、釧路港で、海面が赤く着色しているのが確認されました。

 顕微鏡による検査の結果、赤潮生物種のヘテロシグマ・アカシオが確認されました。

 釧路市漁協前では495000細胞/mL、マリントポス前でも248000細胞/mLの高密度でした。

 ヘテロシグマ・アカシオは爆発的に増殖すると養殖魚などに被害を及ぼすリスクがあるとして西日本などでは注意報の対象種とされていますが、北海道内で漁業被害の事例はこれまでありません。

 現時点で漁業被害等の報告はありませんが、細胞密度の高さから赤潮発生海域での魚介類の蓄養や活魚用海水の採水等には注意が必要だとして道は29日、釧路管内の漁協や自治体に情報提供と注意喚起を行いました。