【岩手県内初】花巻市「旅先納税」スタート 交流人口拡大へ
岩手県花巻市が初めて導入した「旅先納税」サービスは、旅行先で手軽にふるさと納税ができるもので、電子商品券が即時発行される点が特徴。
花巻市はふるさと納税の寄附額が90億円を超えており、今回のサービス導入により、交流人口の拡大を期待している。
電子商品券を利用できるのは花巻市外の人で、32の観光施設などで利用可能。盛岡市も同様のサービスを導入予定。
岩手県花巻市は23日から旅行や出張先で手軽にふるさと納税ができる「旅先納税」というサービスを県内で初めてスタートさせました。
「旅先納税」は旅行前、または旅行中に訪問先の自治体に行う「ふるさと納税」のことです。
寄附額の3割分に相当する電子商品券「はなまき星めぐりコイン」が即時発行され、その場で使うことができるもので、県内では花巻市が初めて導入しました。
サービス開始に合わせて開かれた23日の記者会見。
花巻市は昨年度のふるさと納税額寄付額が90億円を超えていて、上田東一市長は、「『旅先納税』はモノに加えてヒトのつながりを生み出すことができる。交流人口の拡大につながれば」と期待を述べました。
今回、電子商品券の取り扱いに参加した飲食店では、返礼品に関する業務がなくなるなどメリットは大きいようです。
上町家守舎 総務部高中瑞保 リーダー
「ふるさと納税への参加は飲食店には少しハードルが高かったけれど、(旅先納税は)現地ですぐ使ってもらえるということで、より多くの客に利用してもらえるのではないかと思う」
「旅先納税」が利用できるのは花巻市の外に住所がある人で、受け取る電子商品券は市内にある32の観光施設などで利用することができます。
また、盛岡市でも8月1日から「旅先納税」を導入することになっています。