ふるさと納税返礼で賞味期限切れの牛肉発送、鶏もも肉に「粘り気」も 日置市、寄付者からの指摘で発覚 健康被害の報告はなし

AI要約

鹿児島県日置市がふるさと納税返礼品として賞味期限切れの牛肉や異なる食品添加物を使った鶏もも肉を発送した事件が発覚。

牛肉は月替わりの返礼品で、一部の商品が賞味期限切れで、寄付者に代替品が送付された。

鶏もも肉は誤って別の添加物を使用し、食感に違いが出たため、新規分の受け付けを停止し代替品を送付中。

ふるさと納税返礼で賞味期限切れの牛肉発送、鶏もも肉に「粘り気」も 日置市、寄付者からの指摘で発覚 健康被害の報告はなし

 鹿児島県日置市は19日、5~6月にふるさと納税返礼品として賞味期限切れの牛肉や、通常と異なる食品添加物を使って食感が変わった鶏もも肉を発送していたと発表した。対象品は県内5件を含む計380件の申し込みがあった。健康被害の訴えはないという。

 牛肉は、月替わりで届けるカミチク(鹿児島市)の返礼品定期便全12回のうち、5月分の「国産黒毛和牛プルコギ」。15万円の寄付への返礼品で、48件申し込みがあった。

 5月分を同17日に送ったところ、寄付者の指摘で発覚。同社によると工場で製造後、賞味期限が4月と8月の商品を混在させ一部の期限切れに気付かなかった。少なくとも18件は期限切れで、27件は期限内だった。代替品は送付済み。

 鶏もも肉は内田商店(日置市)の「国産若鶏もも肉切り身」。1万円の寄付の返礼品で県内5件を含む332件分を6月10~29日に発送した。誤ってむね肉用の食品添加物を用い、寄付者から「食感が違う」「粘り気がある」などの指摘が6件寄せられた。

 もも肉用とむね肉用の添加物を形状が似たタンクに入れており、無色透明で識別できなかったという。市は新規分の受け付けを停止した。代替品を順次送付し、返金にも応じる。

 市商工観光課は「寄付していただいた人に多大な迷惑をかけ、申し訳ない。再発防止に努める」としている。