山岳遭難、約4割は“単独”行動…夏山登山の注意点 熱中症の兆候を見逃すな

AI要約

夏の登山シーズンを迎え、山岳遭難事故が急増している福島市吾妻山での対応が注目されている。

単独登山は避け、経験者と同行することを推奨。今年だけでも県内で29件の山岳遭難が発生している。

熱中症に気を付け、事前に登山する山の情報を確認することが重要。安全な登山を楽しむためのポイントが紹介されている。

山岳遭難、約4割は“単独”行動…夏山登山の注意点 熱中症の兆候を見逃すな

山に海、そして湖。夏ならではのレジャーは一歩間違えると重大な事故につながる恐れもあります。

福島市の吾妻山。県内でも指折りの夏山登山の人気スポットです。その麓にある、高湯温泉の駐車場に、警察や民間の山岳救助隊員が集まりました。

今年、県内ではすでに、29件の山岳遭難が発生し、これからのシーズンは、さらに増えることも予想されています。

夏の登山を楽しむために、まず注意したいのが…。

■ポイント(1)単独登山は厳禁!

去年県内で発生した山岳遭難のうち、およそ4割が単独での登山でした。救助隊の高橋博司さんは、単独での登山は控えるように訴えます。

福島市山岳遭難救助隊・高橋博司副代表「吾妻山で過去に起きた過去の事例をみると、遭難して行方不明になったのはほとんど単独です。単独行動は非常に危険なので、経験者の人と同行してもらえればと思う」

■ポイント(2)熱中症の兆候を見逃すな

山でも気を付けたいのが、熱中症です。めまいや大量の汗は、熱中症の兆候。こうした症状が出た場合は、日光が当たらない風通しのよい場所に移動し、服のボタンやベルトを緩めるようにしましょう。

その上で、高橋さんは、登る山について事前に確認するよう、呼びかけました。

福島市山岳遭難救助隊・高橋博司副代表「まずは自分が登る山についての情報を把握するということ、どんな山なのか、高さはどのくらいあるのか。もう1つ、その山が自分に合っているのかということも重要になる」