【独自】富士山静岡側で4人死亡…悪天候での強行登山が増加 “スニーカーにジーパン”の軽装客も 危険でも「山小屋の予約を優先」

AI要約

富士山の静岡県側で登山事故が相次ぎ、悪天候や軽装登山の危険性が指摘されている。

山頂付近では強風や雨に見舞われ、山岳救助隊も困難な状況に立ち向かっている。

外国人や軽装の登山客も目立ち、2024年の富士山シーズンは強行登山者が増えている。

【独自】富士山静岡側で4人死亡…悪天候での強行登山が増加 “スニーカーにジーパン”の軽装客も 危険でも「山小屋の予約を優先」

山開きから5日、すでに4人もの登山者が死亡している富士山の静岡県側。悪天候の中、軽装で向かう登山客や、強行登山する危険な事例が増えているという。

15日朝に富士山の山頂付近で撮影された動画では、強い風と雨に見舞われ、辺り一面霧に覆われる悪天候となっている様子がわかる。

死亡事故があった10日から14日にかけて、天候が悪い日が続いていたという。

登山客:

風が本当にすごかった。地図がぴゅーっと飛ばされた。

悪天候の中、救助に向かう静岡県警の山岳救助隊を捉えた映像では、体が吹き飛ばされそうになるほどの強風が吹きつけている。

隊員:

進まない。みんなで固まって行こう。ダメこれ、固まって行こう。

事故があった須走口には、下山してきた登山客の姿が。

途中で下山した登山客:

子どもが一緒なので風が強いと危ないと思った。また来年行こうかなと…。

一方で、危険な軽装登山をする外国人も見られ、かばんに傘をぶら下げていている人もいた。

また、ジーパン姿で足元はスニーカーを履いている日本人男性の姿もあった。

登山客:

自分が住んでいる場所がロッキー山脈なので、地元が。(登山には)慣れている。

ーこれから天候が荒れますよ?:

荒れますね。

ー大丈夫ですか?:

大丈夫。(以前)滝から落ちたので。

15年間、富士山の山頂で働く植田めぐみさんによると、2024年は、悪天候にもかかわらず強行登山をする人が多いといいます。

山頂の神社に勤務・植田めぐみさん:

今年に限り、どこの山小屋も予約でいっぱい。ほかの日にすることができないとなると、「雨でも登ってしまおう」みたいな方はいると思う。

(「イット!」7月15日放送)