【生トマト・トマト缶】トマト、カットトマト、ホールトマト使い分けのコツは?保存方法とあわせて解説

AI要約

トマトの栄養価や保存方法についての情報。生のトマトと缶詰のトマトの特徴と使い分け方法が紹介されている。

生のトマトの特徴や保存方法、缶詰のトマトの種類ごとの特徴と保存方法が詳細に説明されている。

トマトの旬の時期や手軽に使える缶詰の活用方法、保存方法まで幅広い情報が提供されている。

【生トマト・トマト缶】トマト、カットトマト、ホールトマト使い分けのコツは?保存方法とあわせて解説

西洋の古くからの表現で「トマトが赤くなると医者は青くなる」というものがあるほど、栄養素の豊富なトマト。さらに、「トマトのあるところに、料理下手はいない」というくらい、うま味成分のグルタミン酸を多く含んでいます。 生のトマトと缶詰のトマトがありますが、種類ごとの特徴を活かして使い分けて保存すればもっと上手にトマト料理を楽しむことができますよ。

■生のトマトの特徴と上手な保存方法は?

トマトは日本で出回っているものでも100種類以上あり、皮の色で、赤色系と桃色系に大別されます。店頭でみかける大玉のトマトのほとんどは皮の薄い桃色系の品種です。味が濃くてうまみの強い赤系品種は中玉・ミニ品種に多くみられます。生のトマトの最大の魅力は、なんといっても生でもおいしく食べられるフレッシュさでしょう。

短期間なら常温でも保存できますが、気温の高い夏場は丸ごとポリ袋に入れて口を軽く閉じ、ヘタを下にして冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめ。複数の場合は、トマト同士がくっついていると傷みやすくなるので注意します。

■缶詰のトマトの特徴と保存方法

缶詰のトマトは、旬の時期に収穫された赤系トマトを原料にして加工しているため、うま味があり栄養価が保たれているのが特徴。あらかじめ火が通っているため、加熱調理が短時間ですむのも魅力の一つです。

◆カットトマト

カットトマトに使われるトマトは、加熱しても形が崩れにくい丸い形をしたラウンド型品種。水煮にしたトマトの果肉のみをダイス状にカットして缶詰にしたものです。あっさりとした酸味のある味わいで、煮込んでも形が残りやすく、トマトの形状を残したいときや、生のまま使いたいときにおすすめです。長時間煮込むと酸味がでるものも。

◆ホールトマト

加熱すると形が崩れやすく細長い形をした品種のトマトを、ヘタを取り除いて果実の形のまま水煮にして缶詰にしたもので、皮をむいたものと残しているものがあります。皮が入っているものは、皮に含まれるのペクチンの作用で、とろみが出やすい仕上がりに。また、種のまわりのゼリー状の部分が入っているためカットトマトに比べてうまみが強く、煮込むと煮崩れて形は残りません。長時間煮込む料理やうま味やコクがほしい料理に向いています。

トマトの缶詰を開けたあと、使い切れなかった場合は、保存容器に移し替えて冷蔵庫で2~3日、冷凍庫では1か月ほど保存できます。冷凍保存の場合は、小分けにして空気が入らないように袋にいれましょう。自然解凍や凍ったまま調理して使用します。

旬の時期には生トマト、旬の時期以外には安価で手に入りやすく手軽に使える缶詰がおすすめです。トマト缶はメーカーによって味や形状も違い、トマトピューレが多く入っているものや添加物が加えられているものもあります。お好みの缶詰を見つけたらぜひストックしておいてくださいね。

参照:

・「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

・「やさい(幻冬舎)」

・野菜の栄養素まるごと便利帳 X-Knowledge

ライター/大槻万須美

管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。

協力/NS Labo