高市早苗氏「金のかかる選挙戦」を可能にする強欲と商魂 経費ケチってパーティー利益率96.5%の仰天

AI要約

自民党総裁選で党の方針に反し、高市早苗経済安保相が党員に政策リーフレットを郵送し問題となる。

選挙管理委員会は追加措置を見送ったが、混乱が生じ他陣営からの不満も出ている。

高市氏の集金力やパーティーでの売り上げなどに関する情報が明らかになり、商魂旺盛さが浮かび上がっている。

高市早苗氏「金のかかる選挙戦」を可能にする強欲と商魂 経費ケチってパーティー利益率96.5%の仰天

 これで一件落着とはいくまい。自民党総裁選で党の方針に反し、高市早苗経済安保相(63)が全国の党員らに政策リーフレットを郵送した問題。党の総裁選挙管理委員会は19日、執行部の要請に応じず、高市氏への追加措置を見送った。

 選管は裏金事件への批判を踏まえ、「金のかからない総裁選」実現のため、4日付で文書送付などの禁止を通知。違反したとして高市氏は11日、逢沢一郎選管委員長から口頭で注意を受けていた。

 その後もリーフレットが高市氏だけから届いたことで、各地の党員に混乱が生じ、「支持者に『今回は高市さんを支持するの?』と聞かれた」などと他陣営の議員から不満が続出。執行部が選管に追加対応を促す事態に。高市陣営は「高市つぶしだ」と反発を強め、「他陣営も送付している」と反論。他陣営も「全国規模の高市氏とは違う」と再反論するなど、泥仕合の様相を呈していた。

 高市氏が送った政策リーフレットの数は30万~35万部。全国109万人とされる党員の約3分の1に該当し、郵送費だけでもバカにならない。高市氏が党の方針に逆行し、「金のかかる総裁選」を実現できるのは、豊富な集金力のなせるワザだ。

 2020~22年分の政治資金収支報告書によると、高市氏の関連政治団体は3年間に総額約3億4700万円を集めた。自身が立候補した総裁選と衆院選の重なった21年だけで約1億9400万円を荒稼ぎ。収入の柱は2つ。1000人近くから広くカキ集める個人献金と、ご多分に漏れず政治資金パーティーである。

■引き出物の「サナエタオル」までカネに換える

 この間はコロナ禍の20年を除き、大規模パーティーを3回開催。総収入は約1億1300万円に上る。目を見張るのは高市氏の強欲さだ。計3回の利益率はナント、94.3%。総額1億円超の売り上げに対し、開催経費は計約640万円と極力ケチって、破格の高収益を上げたのだ。

 利益率が最も高いのは21年7月、地元「ホテル日航奈良」で開かれた「Fight On‼ Sanae2021『アフタヌーン・セミナー』」なるクドい名称のパーティー。6325万円を稼ぎながら、経費はたった約220万円に抑え、会場費の約97万円が大半を占めた。切りに切り詰めた結果、利益率は驚異の96.5%に達した。

「以前は引き出物として『Fight On‼ Sanae』とプリントされたマフラータオルを来場者に配っていました。ところが、21年の総裁選出馬の際、そのタオルを選対本部の発足式などで陣営の議員がそろって掲げたら、ネット上で注目を浴びて。オンラインで急きょ販売すると1500枚以上、売れたそうです。味を占めたのか、翌年からパーティー会場で『サナエタオル』を記念品として売り始めました」(地元関係者)

 22年の収支報告書を確認すると、タオルの売り上げは約25万円。パー券を売りさばくのに飽き足らず、引き出物までカネに換えるガメツさ。高市氏のたくましすぎる商魂は、やはり総理・総裁に求められる「品位」から、かけ離れている。