高市パンフレット処分なし 「支持者が誤解」小泉氏反発 「ルール守って」自民選管
自民党総裁選で高市早苗経済安全保障担当大臣の陣営が党員に政策レポートを郵送していた問題が発覚。対立候補からの不満や高市氏の釈明が相次いだ。
総裁選まで1週間を切り、候補者たちは演説会で国民へのメッセージを発信。自民党は「金のかからない選挙」を掲げており、政策パンフレットの郵送が禁止されていた。
自民党本部では問題の協議が行われたが、選挙管理委員会は高市氏に口頭で注意をし、追加の処分は行わないことを決定。また、誤解を招かないよう注意喚起を行う。
自民党総裁選で高市早苗経済安全保障担当大臣(63)の陣営が、党員に政策レポートを郵送していた問題です。19日も対立候補からは不満の声が次々と上がり、高市大臣も釈明に追われました。
総裁選まで1週間。19日は東京・秋葉原駅前で演説会が行われました。
河野太郎デジタル大臣(61)
「国民の皆さん全体からしっかりと信任を受けて、国民の皆さん全体のために政治をやる」
石破茂元幹事長(67)
「皆さまは政治を信じてますか?真実を見据え勇気をもってそれを語り真心をもって実現する」
小林鷹之前経済安保担当大臣(49)
「子どもたちが将来に対して誇りと夢と希望を持てるような、そんな日本のあすを皆さんと共につくっていきたい」
林芳正官房長官(63)
「日本に生まれて、日本に暮らして良かったな(と思える)日本をつくらせていただきたいと思います」
上川陽子外務大臣(71)
「どうか日本の新しい風景を日本初の女性総理として私に委託してください」
今回の総裁選、自民党は「金のかからない選挙」を掲げ、今月3日に政策パンフレットの郵送などを禁止していました。
しかし、高市氏の陣営が党員らに郵送した政策レポートなどを巡る問題で19日、小泉氏はこう述べました。
小泉進次郎元環境大臣(43)
「私の支持者の中にも、まるでこの人のことを応援してくれっていうふうに捉えている。誤解をしている。そういったケースが上がってきてるということは聞いています」
自民党本部で19日、この問題を始めとした対応が協議されました。
逢沢一郎総裁選管理委員長(70)
「必要に応じて事実関係の確認等を行い、色んな指摘があるので、十分ルールを守って、元気にやってくださいと、こんなやり取りをしてまいりました」
選挙管理委員会は、11日に高市氏に口頭で注意をしているとして、追加の処分は行わないことを決めました。
そのうえで、「地元の議員が文書を出した候補者を支持している」や「文書を送っていない候補者の熱心さが足りない」のような誤解をしないよう呼び掛けました。