料理家が「ナスは絶対乱切りにして!」と断言する理由。茹でたブリと最高の相性
アルモンデ料理家の大塚佑子さんが、家にある食材でおいしい料理を作るシリーズの第一弾として、ナスとブリのナンプラー和えを紹介。
ナスはごま油でじっくり焼くことで美味しく調理し、茹でたブリとナンプラーで味付けをすることで異国の風味が楽しめる。
調理のポイントや食材の選び方など、詳細な作り方も記載されている。
「家にあるものでチャチャッとおいしいものが作れるようになりたい」
そう思っている方は多いのではないでしょうか。
その悩みを上手に解決してくれるのが、アルモンデ料理家、大塚佑子さん。
「アルモンデ」は「今あるもので」「季節にあるもので」の意味。
今が旬で、種類も豊富に出回っているナス。その「ナスの食べ切りシリーズ」を全5回でお届けします。
今回ご紹介するのは、「ナスと茹でブリのナンプラー和え」です。
ナスといえばこれ、と言っていいかもしれません。みなさんお馴染みの「千両ナス」。プリッとしたお尻が可愛らしい、どんな風に食べても美味しいマルチなナスです。
ナスはやはり油を使った調理がオススメ。多めのごま油でじっくり焼くと、皮まで柔らかく味わうことができます。炒めるのではなく焼き付けるイメージ。
乱切りにすると、皮と果肉がバランスよく油になじみ、火の通りも早くなります。上手に焼けたナスは、それだけで食べてもすっごく美味しい。
でもここにもう一つ、茹でたブリを加えることで、さらにナンプラーで味付けすることで、異国の雰囲気になるんです。ナスと魚の組み合わせも最高。
「茹で魚」はシンプルな調理法で、野菜もたっぷり食べられる、私がいまイチ押ししたい食べ方の一つですが、この話はまた次回。
<材料>
千両なす/ぶり切り身/タイバジル/ごま油/ナンプラー/料理酒
<作り方>
【1】なすは大きめの乱切りにする。この切り方がポイント。皮も実もまんべんなく油と火に当たるので、それぞれの味わいが引き出せる。
【2】ブリが浸るくらいのお湯を沸かし酒を加えた後、ブリを入れて中火で7-8分茹でる。粗熱が取れたら皮を取り除き、手で大きめにほぐしてボウルに入れておく。
【3】フライパンにごま油を多めに入れ、なすを焼く。できるだけ動かさずに焼き、皮に照りが出て身に透明感が出てきたら、バジルを加えてさっと全体を混ぜ合わせる。フライパンから直接ナスとバジルをブリのボウルに入れ、ナンプラーを少しずつ加えてさっくり和えながら、味を調えて出来上がり。
▼アルモンデ、ここが大切
※ナスはどんな種類でも良いですが、皮が薄くて丸ごと食べられる種類がオススメです。米ナス、白ナスなど、丸いナスは、また違う食べ方をこちらでご紹介しています。
※タイバジルは通常のバジルでも紫蘇でも、ルッコラ等のハーブでも構いません。小口切りにした青ネギでも。何を使うかによって香りが変わるのを楽しんでください。
※よりさっぱり食べたい時は、最後にレモン果汁をひと回しかけるのもオススメです。