すいかが入らない冷蔵庫に「それでも入れる」飛田和緒の「しまい方」と「美味しい切り方」

AI要約

夏休みを取って海辺で子供とすいか割りを楽しむ料理家 飛田和緒さんの夏の思い出。

すいかのおいしさと栄養価、そして飛田さんのすいかのしまい方について。

すいかは90%が水分で体を冷やし、カリウムやリコピンも豊富。甘い部分のカット方法も紹介。

すいかが入らない冷蔵庫に「それでも入れる」飛田和緒の「しまい方」と「美味しい切り方」

テレビに雑誌、ウェブ連載と毎月大忙しの料理家 飛田和緒さんも、8月は夏休み。

夫婦二人の頃は夏休み返上で仕事をして、冬に長めのお休みを取るようにしていましたが、娘が生まれて今の住まいに越してからは、お休みは8月になりました。というのも、海に近い飛田家には毎日のように子連れの友達が遊びに来ていたからです。

「人が集まる時に、すいか割りをよくやりましたねー。子どもたちが喜ぶので、夏のイベントに大きなすいかは欠かせませんでした。

当時は近所に氷屋さんがあって、届けてもらった大きな氷をたらいに入れて、丸ごとのすいかを冷やしていました。氷で冷やしたすいかは、見た目にも涼しく、なんだか味までおいしくなるように感じます」と夏の思い出を語る飛田さん。

海外出張が多くて夫は留守がち、娘は進学を機に家を出て、ほぼ一人暮らしになってからは、さすがに丸ごと1個のすいかを買うのはまれになりましたが、夏は毎日のように食べる習慣は変わりません。

この暑さの中で冷えたすいかはたまらないおいしさ。シャリシャリの歯ごたえや爽やかな甘さが、ほてった体に染み渡ります。

スーパーで見かけると、暑さに負けてつい手に取ってしまい、買って帰ってから冷蔵庫がいっぱいで入らない! と気がついて大後悔、なんてこともしばしばです。

「始末の料理」連載の第16回は「すいか」。

キンキンに冷やしたいものの、冷蔵庫にスペースを作るのはなかなかの難問。ならば、「しまいやすい形」にすればいい。

そんな飛田さんちの「すいかのしまい方」をご紹介します。「冷蔵庫に入らないからすいかは買わない」と諦めずに、ぜひ参考にしてください。

以前、「実はもっとも捨てられている野菜きゅうりがメインおかずになる!飛田和緒の3つの技」でも紹介しましたが、すいかは“きゅうり”と同様、90%は水分で、カロテンや利尿作用のあるカリウムなどが豊富です。水分は体を冷やし、カリウムはナトリウムの排出を促してむくみやだるさを解消してくれます。さらにすいかの赤い色はトマトと同じくリコピン。カロテンとともに抗酸化作用があるために肌や血管を若々しく保つ効果も期待できます。

すいかはどこが一番甘いかはご存じですよね。そうです! 真ん中です。ですから切り分ける時は、中心部分が公平に行き渡る形にカットします。

「買ってきた6等分、8等分になったくし形のすいかは、中心を斜めに切ります。これでできたとんがりが甘い部分なので、とんがりを斜めに切っていけば、何個に切り分けても同じ甘さになります」と飛田さん(以下同)。

スーパーでも長いくし形切りのほかに、くし形切りを斜め半分に切ったものが並んでいました。このほうがコンパクトで持ち帰りやすいんですよね。