オランダ人が「独特な文化で、素晴らしい」と感じた光景 沖縄で見つけたい長寿の秘訣とは

AI要約

オランダから初めて日本を訪れる3人が、東京と沖縄に滞在する予定。沖縄はブルーゾーンの1つで、コミュニティの力が長寿の秘訣として紹介されている。

沖縄の文化には、人との関わりや助け合いを大切にする独特な風習がある。お墓参りを通じて、家族や親戚が集まりピクニックをする風習が紹介されており、エリサさんは興味深く感じている。

エリサさんはコミュニティが長寿につながることに興味を持ち、沖縄の人たちの生活や長寿の秘訣を知りたいと考えている。

オランダ人が「独特な文化で、素晴らしい」と感じた光景 沖縄で見つけたい長寿の秘訣とは

 世界五大長寿地域の国際的呼称であるブルーゾーン。イタリアやアメリカなどのほかに、実は日本の観光地としても人気のある沖縄も含まれています。オランダから初めて日本を訪れた3人は、東京と沖縄に滞在する予定です。訪日前に観たドキュメンタリーでは、沖縄のある風習が紹介されていたそう。そのなかで「非常に独特」だと感じる光景を目にしました。いったいどんな光景を見たのでしょうか。

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 オランダ人のペドロさん、エリサさん、ケイさんは今回、初めて日本を訪れました。3人が務めている日系企業の創立5周年イベントが日本で行われるため、東京と沖縄それぞれに1週間ずつ滞在する予定です。エリサさんは、沖縄に行くのがとても楽しみな様子でした。

「沖縄は、ブルーゾーンのひとつですよね。世界にいくつかありますが、沖縄もそうであると知って、そこに行けるいいチャンスをもらったと思っています」

 ブルーゾーンとは、100歳以上の人々が多く暮らす、世界5か所の長寿地域を指します。アメリカでベストセラーとなったビジネス書「The Blue Zones」が、イタリア・サルデーニャ島、アメリカ・カリフォルニア州ロマリンダ、コスタリカ・ニコヤ半島、ギリシャ・イカリア島、そして日本・沖縄の5か所を選出し、食や身体活動などのライフスタイルを紹介。世界的な注目を集めました。

 ブルーゾーンに興味があったエリサさんは、訪日前にあるドキュメンタリーを鑑賞したといいます。

「沖縄のご老人が長生きする理由は、コミュニティの力だと説明されていました。仕事を辞めても隣人や社会とのつながりを大切にし、助け合って生きることが長寿の秘訣だとありました」

 沖縄に人との関わりや助け合いを大切にしている文化があるのは、言葉にも表れています。たとえば「ゆいまーる」という言葉。「ゆい」は結い、共同、協同を指し、「まーる」は順番が回ることや相互扶助を意味します。

 また、同じドキュメンタリーのなかで、沖縄のお墓参りも見たとエリサさん。「ヨーロッパでは花を手向けたり、祈りを捧げたりして静かで厳かに行われることが多いですが、沖縄の墓参りは非常に独特ですね!」と目を輝かせます。

「お墓の前で家族や親戚が集まって、ピクニックをしているような姿を見ました。とてもおもしろく独特な文化で、素晴らしいと思いました」

 エリサさんが「お墓でピクニック」と表現した風習は、清明祭(シーミー)と呼ばれる文化です。旧暦の3月上旬に、先祖供養のため各世帯から花や料理、お酒などを持ち寄りお供えします。清明祭は、集まった親族の親睦の場にもなっています。

「とても興味深いので、沖縄の人たちがどのように生きているのか、お年寄りが元気でいる秘訣を知る旅にできたらいいなと思っています」

 コミュニティが長寿につながっていることに興味を持つエリサさん。発見の多い旅になるといいですね。