【NGワード】「家族で外出するとき」老いた親を知らぬ間に傷つけてしまう人が言ってしまっている残念な一言とは

AI要約

「歳をとった親が言うことを聞いてくれない」という悩みを抱える人が多い中、親とのコミュニケーションにおける適切な声かけ方法を紹介した書籍が登場。外出の際のNGワードや親を傷つけない声かけ方法について詳しく解説。

NGワードとして「早く準備してよ。みんな待っているんだから」という言葉が挙げられ、焦りや不安を増幅させる可能性があるため避けるべきであることが説明されている。

親をやさしく包み込む「ポジティブな声かけ」をすることで、親が自発的に行動したくなるよう促す方法が紹介されており、指示や命令ではなく自発性を引き出すことが重要である。

【NGワード】「家族で外出するとき」老いた親を知らぬ間に傷つけてしまう人が言ってしまっている残念な一言とは

 「歳をとった親が言うことを聞いてくれない」。誰もが一度はこんな経験をしているのではないでしょうか。「親がいつまでも自分のことを若いと思っている」「病院ギライがなおらない」「お酒の量が減らない」などその悩みはさまざまです。親のことを思って言ったのにもかかわらず、いつも喧嘩になってしまうのは、実は伝え方に問題があります。そんな問題を解決すべく、この夏『歳をとった親とうまく話せる言いかえノート』が発刊されます。本記事では書籍の一部を抜粋してお届けします。

● 「老いた親と外出するとき」のNGワードとは

 【外出するときのNGワード】

早く準備してよ。みんな待っているんだから

 「早く準備してよ。みんな待っているんだから」。外出の準備をしているときなどに出やすい言葉ですが、好ましくない声かけです。

 多少なりとも、動作を速められるかもしれませんが、同時に「焦り」や「不安」の気持ちも増幅させてしまいます。その結果「転倒」や「忘れ物」などのトラブルが生じやすくなり、かえって事態をこじらせてしまうケースは少なくありません。

● 【これなら親を傷つけない】親が自発的に動きたくなる声かけとは

 【OK声かけ】

大丈夫。いつまでも待っているからね!

 OKの声かけは「大丈夫。いつまでも待っているからね!」です。この声かけは、「今、目の前の人を待たせている」という事実を確実に伝えながら、親をやさしく包み込む「ポジティブな声かけ」です。

 このような声かけをすると、ひとまず親は安心します。そのあと、「待ってくれるのはありがたいけれど、申し訳ないな」という気持ちになります。「待たせるのはよくない」という気持ちが自然に生まれるというわけですね。

 そして、自発的に「急ごう」という気持ちに変化していきます。本人の意思で「急ぎたくなる」ので「焦り」や「不安」の感情はなく、スムーズな行動を引き出すことができます。

 「指示・命令」ではなく「親がみずからそうしたくなる(=自発的な行動変容)」を促す声かけを心がけましょう。