就活生8割が「転勤ない企業は志望度上がる」Z世代が考える《理想のライフプランとは》現役女子大生が調査結果を深掘り

AI要約

就職活動において、学生が企業選びに重視するポイントや転勤に関するデータをまとめました。

約8割の学生が転勤のない企業を志望し、転勤を望まない理由や企業の転勤発生率について探究しました。

転勤の目的や背景についても分析し、就活生の視点から転勤に対する考え方を考察しました。

就活生8割が「転勤ない企業は志望度上がる」Z世代が考える《理想のライフプランとは》現役女子大生が調査結果を深掘り

夏はインターンや企業研究が活発になる時期。インターンシップの経験は、採用に直結する重大な就職活動です。企業研究は就職後とのギャップを減らすためにもさらに大事だと言えます。

皆さんは就職活動において、企業の「何」を見ますか? 給料、福祉制度、有給日数など、企業によって社員への待遇はさまざまです。

今回は現在就職活動を行う26年度卒業予定の学生、通称「26卒」のデータを用いて、就活生がどこに注目して企業選びをしているのか見ていこうと思います。

現役大学生たちで構成されているLIMO・U23編集部には就活を控える大学生もいます。今回はそんな私たち就活生が、調査結果をもとに、この疑問を紐解いていきます。

※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

仕事の都合で住居をかえなくてはいけない「転勤」。職業によっては、いわゆる「転勤族」になる可能性も少なくありません。この転勤に対してどう考えている人が多いのでしょうか。

株式会社学情が行ったアンケート調査を見てみましょう。調査概要は以下の通りです。

 ・調査期間:2024年6月5日~2024年6月17日

 ・調査機関:株式会社学情

 ・調査対象:「あさがくナビ 2026(ダイレクトリクルーティングサイト会員数 No.1)」へのサイト来訪者

 ・有効回答数:748 件

 ・調査方法:Web 上でのアンケート調査

※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合があります。

●約8割の学生が「転勤なし」を志望

転勤のない企業は、「志望度が上がる」と回答した学生が51.6%。「どちらかと言えば志望度が上がる」と回答した学生26.5%も含むと、合計で78.1%の学生が転勤の有無を意識していることが分かります。

 ・「転勤がない方が具体的なライフプランを設計しやすい」

 ・「転勤の有無はワークライフバランスにも関わってくると思う」

 ・「地元、家族の近くで働きたい」

といった意見が挙げられました。就活生の筆者としても、転勤があるかないかで言えばない方がありがたいな、と思います。

慣れた土地や人間関係をガラっと変えることになってしまうので、心身にストレスがかかりそうで心配。心身ともに安心して働くために、できれば住み慣れた場所を離れずにいたいと思うのが本音です。

●転勤が発生するかもしれない企業ってどのくらいあるの? 

やや古いデータとなりますが、2017年に独立行政法人 労働政策研究・研修機構が報告した『転居を必要とする人事異動がある企業の割合』というデータがあります。

 ・「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」 33.7%

 ・「正社員(総合職)でも転勤をする者の範囲は限られている」 27.5%

 ・「転勤はほとんどない(転勤が必要な事業所がない)」 27.1%

結果はかなりばらつきがあることが分かります。ざっくり言うと、3割くらいが転勤する可能性があるということでしょうか。テレワーク制度が進んだコロナ禍後では、また違う傾向がみられるかもしれませんね。

転勤の目的を見ると、

 ・「社員の人材育成」 66.4%

 ・「社員の処遇・適材適所」 57.1%

 ・「組織運営上の人事ローテーションの結果」 53.4%

 ・「組織の活性化・社員への刺激」 50.6%

 ・「事業拡大・新規拠点立ち上げに伴う欠員補充」 42.9%

 ・「幹部の選抜・育成」 41.2%

 ・「組織としての一体化・連携の強化」 32.5%

などが上位に挙がっています。勤務先の成長に貢献して、社員もまた成長する機会と捉えるべきなのでしょう…。