彼女の両親は「公務員」で、「民間企業」勤務の私を心配しているようです…。28歳で年収「480万円」は公務員と比べて低いのでしょうか？

彼女の家族が「公務員」一家の場合、民間企業に勤めている自分の年収や将来を心配されることが考えられます。彼女の両親の心配は理解できますが、28歳で年収480万円は公務員と比べて低いのでしょうか。

今回は民間企業の会社員と公務員の平均年収について調べてみました。「公務員」一家の彼女の両親が民間企業勤務の自分を心配する理由についても考えてみますので、参考にしてみてください。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、民間企業の会社員の年齢階級別賃金で25～29歳男性の平均は26万7800円であるとのことです。これを年間で換算すると321万3600円になります。

公務員の年収に関しては、総務省の「令和5年地方公務員給与の実態」を参考にできます。同調査によると、全地方公共団体の28～31歳男性の平均給料月額は25万8704円で、年間で換算すると310万4448円です。

両調査の年齢区分に若干の差はありますが、民間企業の会社員と公務員の28歳男性の平均給与額を比較すると、大きな差はないものの民間企業の会社員のほうが多く稼げている可能性があると分かります。ただし上記数値にはボーナスが含まれていないため、ボーナスの有無によっては公務員のほうが年収が高い場合も考えられます。例えば地方公務員のボーナス支給率を年間4.55月で計算すると約117万7103円となり、年収は428万1551円です。

いずれにしても、民間企業に勤める28歳男性で年収480万円を稼いでいる場合、同年代の会社員や公務員よりも年収は高いほうであるといえるでしょう。

民間企業に勤めている自分を、公務員一家の彼女の両親がよく思っていない場合、考えられる理由として以下のような点が挙げられます。

・公務員は収入面で安定しているから

給料が利益に左右される民間企業と比較して、公務員は収入面で安定しているメリットがあります。娘の彼氏が民間企業に勤めていると聞いて、長引く不況や円安などの影響を受けて、将来の昇給やボーナス支給の有無などを心配しているのかもしれません。可能であれば、彼女の両親を納得させるために、自社の業績や将来性について知ってもらうといいでしょう。

・公務員は待遇面で働きやすい環境にあるから

公務員には充実した休日・休暇制度など、ワークライフバランスを実現するため働きやすい環境があります。結婚・出産・子育て・介護など、今後のライフイベントにおいて安定した雇用が保障されているといえるでしょう。民間企業でも、公務員に匹敵するような働きやすい環境への取り組みをしている会社があります。自社の取り組みなどで話せる内容があれば、彼女の両親に伝えることで安心してもらえるかもしれません。