ペルセウス座流星群8/12極大…西日本と日本海側で観測チャンス

AI要約

2024年8月12日午後11時ごろに極大を迎えるペルセウス座流星群。12日夜から13日明け方が観測の最適な時期。

観測できる流星数は1時間あたり25個程度から40個程度になり、月の影響もない好条件となる見込み。

12日深夜は西から低気圧が接近し、雲が広がる恐れがあるが、一部地域では天気が回復し観測が期待できる。

ペルセウス座流星群8/12極大…西日本と日本海側で観測チャンス

 三大流星群の1つである「ペルセウス座流星群」が2024年8月12日午後11時ごろ、極大を迎える。12日夜から13日明け方にかけてが一番の見頃となる予想。12日深夜は西から前線を伴った低気圧が接近するため、影響を受けにくい沖縄や西日本、東海および北陸の西部、東北日本海側、北海道の道北などの地域で観測が期待できるという。

 ペルセウス座流星群は、1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と並ぶ、三大流星群のひとつ。観測できる流星の数が年間でも1位、2位を誇るほど毎年安定して多くの流星が出現し、極大がお盆直前の夏休み時期と重なり観察しやすいことから、夏の風物詩ともされている。

 2024年のペルセウス座流星群の活動は8月12日午後11時ごろに極大を迎える。国立天文台によると、目立って多くの流星が出現するのは12~14日の3夜となる予想。放射点が空に昇る12日午後11時ごろから流星が出現するようになり、放射点が空高く昇る明け方に近づくにつれて流星の数は多くなる見込み。夜には月も沈んで月明かりの影響がなくなるため、好条件だといえる。

 観察できる流星数は、空の暗い場所では1時間あたり25個程度、13日夜明け近くには東京で1時間あたり40個程度、14日夜明け前には1時間あたり20個程度の流星が期待できるという。

 ウェザーニュースの天気傾向によると、12日深夜は西から接近する前線を伴った低気圧の影響で、九州では雲が広がりやすくなる予想。湿った東風や南東風の影響を受けるため、中部地方の東部を中心に、関東、東北太平洋側、北海道の太平洋側中心では観測が難しそうだという。一方、これらの影響を受けにくい沖縄や中国、四国、近畿、東海西部、北陸西部、東北日本海側、北海道の道北を中心とした地域では、雲が晴れるタイミングで流星を観察できるチャンスがある。

 流星はペルセウス座の周辺のみに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れるため、できるだけ空を広く眺めるように楽な姿勢で観察するのがポイントだという。安全な場所であれば、寝転がってみるのもお勧め。夜露で体を冷やさないように気を付けるとともに、熱帯夜となる地域ではこまめに水分補給を行うなど、夜間の熱中症に気を付けて流星鑑賞を楽しんでほしい。