近所の「無人餃子店」が閉店続きです。スーパーより「コスパ」が良いと思い利用していたのですが、あまりもうからないのですか? なぜ“大量閉店”しているのでしょうか…?

AI要約

無人ギョーザ店は、コロナ禍以降急増した業態で、自動販売機のように冷凍ギョーザを販売する小さな店舗です。

消費者にとっては便利で24時間購入可能な点や価格が明確である点が魅力である一方、店舗側にとっても低コストで始められる点が大きなメリットとなっている。

コストパフォーマンスについても比較し、無人ギョーザ店のギョーザは、スーパーで売られる冷凍ギョーザと比較してどのような価格設定なのかが示されている。

近所の「無人餃子店」が閉店続きです。スーパーより「コスパ」が良いと思い利用していたのですが、あまりもうからないのですか? なぜ“大量閉店”しているのでしょうか…?

コロナ禍以降、見かけることが増えた「無人ギョーザ店」ですが、最近では閉店が相次いでいるといいます。無人ギョーザ店とは、いったいどのようなお店なのでしょうか。

本記事では、無人ギョーザ店が急増した理由や閉店が増えている背景を解説し、コスパについても検証します。

無人ギョーザ店とは、2坪ほどの小さな店舗に冷凍庫が設置され、無人で冷凍ギョーザを販売しているお店です。コロナ禍以降、郊外を中心に店舗数が爆発的に増えました。無人ギョーザ店は、自分で冷凍庫の中の商品を選び、料金箱に料金を支払って持ち帰るシンプルな業態です。

コロナ禍で無人ギョーザ店が人気になった理由は次のようなものです。

・無人営業で、24時間いつでも冷凍ギョーザを気軽に購入できる

・コロナ禍でも人との接触を避けながら、家でお店の味を楽しめる

・一律1000円などわかりやすい価格設定で、まとめ買いもしやすい

・帰宅後の調理が簡単にできる

消費者にとって便利な無人ギョーザ店ですが、店舗側にとってもメリットが大きい業態です。その理由は次のようなものです。

・コンパクトな建物、冷凍庫、商品、防犯カメラ、料金箱のみで始められるため、開業費用が少なく済み新規参入しやすい

・無人営業のためランニングコストが少ない。大きなランニングコストは、仕入れにかかる費用以外では電気代と家賃のみで済む

新規参入のしやすさから、中華料理店や冷凍食品メーカーだけでなく、駐車場運営やクリーニング店など異業種からの参入も多くありました。土地や建物を所有していれば、賃料がかからないため、よりランニングコストを抑えられます。また、家賃がかかる場合でも、郊外に店舗が多く、店舗面積も小さいため家賃は安く済みます。

では、実際に無人ギョーザ店のギョーザのコスパについて検証してみます。無人ギョーザ店のギョーザと、スーパーで売られている冷凍ギョーザの価格を比べた結果が図表1です。

図表1