# 天文学

探査機ジュノー、衛星イオの溶岩湖を赤外線で観測
1時間前

探査機ジュノー、衛星イオの溶岩湖を赤外線で観測

木星の衛星イオはガニメデやカリストほど大きくはありませんが、火山活動が活発な天体です。NASAの木星探査機ジュノーは昨年、そんな衛星を赤外線観測機器で観測。その時のデータから、イオの溶岩湖と火山活動についてわかったことが論文にまとめられ、先月末に発表されました。イオ

日本科学未来館の新たな常設展示が25年春に誕生。テーマは「量子コンピュータ」「宇宙と素粒子」
1時間前

日本科学未来館の新たな常設展示が25年春に誕生。テーマは「量子コンピュータ」「宇宙と素粒子」

 「地球環境」「ロボット」「老い」といった新たな常設展示を昨年発表した日本科学未来館。25年春には、加えてふたつの常設展示「量子コンピュータ」「宇宙と素粒子」がオープンとなる。 このふたつに共通するテーマは「知と技の最前線」だ。容易に知ることができない「量子」や「宇

もしも「地球外生命」が見つかったら…原始地球で繰り広げられた「生命誕生のシナリオ」は、どう塗り替えられるのか
5時間前

もしも「地球外生命」が見つかったら…原始地球で繰り広げられた「生命誕生のシナリオ」は、どう塗り替えられるのか

「地球最初の生命はRNAワールドから生まれた」圧倒的人気を誇るこのシナリオには、困った問題があります。生命が存在しない原始の地球でRNAの材料が正しくつながり「完成品」となる確率は、かぎりなくゼロに近いのです。ならば、生命はなぜできたのでしょうか?この難題を「神の仕

北極で「電子の雨」による「20年に一度」の珍しいオーロラを観測、地上からは初
2024.07.03

北極で「電子の雨」による「20年に一度」の珍しいオーロラを観測、地上からは初

 あるクリスマスの明け方近く、ノルウェーの北極圏にあるスバールバル諸島で、魚眼レンズが鮮やかな緑色の夜空を捉えた。ヘビのように細い構造が星座の下で織りなすような荘厳なオーロラとは異なり、ほぼ均一な緑色の毛布のように空一面に広がっていた。「このオーロラは非常に滑らかな形をしており、

実は、多くの天文学者が当初認めなかった「ビッグバン理論」。その痕跡「宇宙マイクロ波背景放射」は偶然発見されたものだった!
2024.07.03

実は、多くの天文学者が当初認めなかった「ビッグバン理論」。その痕跡「宇宙マイクロ波背景放射」は偶然発見されたものだった!

時空の歪みとして捉えられた謎の重力波の存在。世界に衝撃を与えたこの観測事実から宇宙誕生に迫る最新の宇宙論を紹介する話題の書籍『宇宙はいかに始まったのか ナノヘルツ重力波と宇宙誕生の物理学』。いよいよ話題は「宇宙のはじまりの姿」に迫っていきます!皆さんも「ビッグバン理論」という言葉

若き星々が照らす星雲の輝き ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した“へび座”の反射星雲
2024.07.02

若き星々が照らす星雲の輝き ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した“へび座”の反射星雲

こちらは「へび座(蛇座)」の方向約1300光年先の反射星雲「Serpens Nebula」です。反射星雲とは、ガスや塵(ダスト)の集まりである分子雲が近くの恒星の光を反射することで輝いて見える星雲のこと。画像の星雲は新たな星が誕生している星形成領域であり、約10万歳の若い星々が密集する星団が存

地球の「内核の自転」2010年頃から減速中 研究で明確な証拠
2024.07.02

地球の「内核の自転」2010年頃から減速中 研究で明確な証拠

地球の中心にある内核の自転が、14年前の2010年頃から減速しており、その結果として1日の長さがわずかに長くなっている可能性があるとの最新の研究結果が発表された。科学誌Natureで6月に発表された今回の研究は、内核が地球の表面よりも速く自転しているとするこれまでの研究とは逆の結

2024年7月の星空情報 はくちょう座χ星が極大
2024.07.02

2024年7月の星空情報 はくちょう座χ星が極大

7月、梅雨が明ければ季節は間もなく真夏となります。夜も蒸し暑さが残る時期ですが、あでやかな1等星をつなぐように天の川がきらめく、美しい夜空が見られます。東の空を見上げると、3つの白い1等星がやや細長い三角形を描いています。夏の空の目印である「夏の大三角」です。大三角

低緯度オーロラ、6月28日に北海道・名寄で再び観測 5月11日以来
2024.07.02

低緯度オーロラ、6月28日に北海道・名寄で再び観測 5月11日以来

 【名寄】なよろ市立天文台きたすばるは6月28日午後11時ごろから約20分間、低緯度オーロラを観測した。肉眼では確認できなかったが、渡辺文健主任が北の空が赤っぽく染まる様子を撮影した。 同天文台では昨年12月1日や今年5月11日にも観測したが、今回は予想外の出現。渡辺主任によると

観測史上最遠のIa型超新星「SN 2023adsy」が標準光源の性質を持つと判明
2024.07.02

観測史上最遠のIa型超新星「SN 2023adsy」が標準光源の性質を持つと判明

超新星の1種である「Ia型超新星」は、爆発時の真の明るさが一定であるという性質をもとに、見た目の明るさと真の明るさを比較して距離を測定するための標準光源として多用されています。しかし、光の波長が極端に引き伸ばされる遠方の宇宙においても、Ia型超新星は標準光源としての性質を失っていないのかどうか

「水」の痕跡があった…! 「大気」が似ていた…! 今も地球からもっとも遠くを飛ぶボイジャーが、地球を沸かせた「衝撃的発見」
2024.07.02

「水」の痕跡があった…! 「大気」が似ていた…! 今も地球からもっとも遠くを飛ぶボイジャーが、地球を沸かせた「衝撃的発見」

 「地球最初の生命はRNAワールドから生まれた」 圧倒的人気を誇るこのシナリオには、困った問題があります。生命が存在しない原始の地球でRNAの材料が正しくつながり「完成品」となる確率は、かぎりなくゼロに近いのです。ならば、生命はなぜできたのでしょうか?  この難題を

天体の質量は、どうやって測っている?「あの星は太陽質量の10倍です」と天文学者が言える理由
2024.07.02

天体の質量は、どうやって測っている?「あの星は太陽質量の10倍です」と天文学者が言える理由

 時空の歪みとして捉えられた謎の重力波の存在。世界に衝撃を与えたこの観測事実から宇宙誕生に迫る最新の宇宙論を紹介する話題の書籍『宇宙はいかに始まったのか ナノヘルツ重力波と宇宙誕生の物理学』。よく天文学の話題では「あの天体は太陽質量の10倍です」というような言われ方をします。でも、何光年も離れ

2日明け方 細い月と火星が接近 見られる所は?
2024.07.01

2日明け方 細い月と火星が接近 見られる所は?

明日2日の明け方、東の空で細い月と火星が接近。九州から東北は梅雨空が続き、天気が気になります。晴れエリアはどこ?明日2日(火)の明け方、細い月が火星に接近して見えます。2日の東京の日の出は、午前4時29分。夜明け前の東の空では、火星の高度がしだいに高くなってきます。7月上旬の明る

謎の電波を発していた天体「パルサー」。宇宙精密時計ともいわれるその星の正体「中性子星」とはどんな星なのか?
2024.07.01

謎の電波を発していた天体「パルサー」。宇宙精密時計ともいわれるその星の正体「中性子星」とはどんな星なのか?

 時空の歪みとして捉えられた謎の重力波の存在。世界に衝撃を与えたこの観測事実から宇宙誕生に迫る最新の宇宙論を紹介する話題の書籍『宇宙はいかに始まったのか ナノヘルツ重力波と宇宙誕生の物理学』。この記事では観測された謎の重力波「ナノヘルツ重力波」の正体に迫るため、その観測手法のもととなった電波天

まるで天界のように幻想的な光景 ほ座超新星残骸のクローズアップ
2024.06.30

まるで天界のように幻想的な光景 ほ座超新星残骸のクローズアップ

こちらは約800光年先にある超新星残骸「ほ座超新星残骸(Vela Supernova Remnant)」の一部を捉えた画像です。フィラメント状(ひも状)の繊細な構造をともなうピンク色やオレンジ色の雲が無数の星々を背景に広がるその様子は、まるで天界を描いた絵画のようです。超新星残骸

NASA、2029年に「人工の恒星」を打ち上げ…天文学を刷新する可能性(海外)
2024.06.30

NASA、2029年に「人工の恒星」を打ち上げ…天文学を刷新する可能性(海外)

NASAは、予算1950万ドル(約31億1400円)の「ランドルト・スペース・ミッション(Landolt Space Mission)」計画にゴーサインを出した。これは、「人工の恒星」を地球周回軌道に送り込むプロジェクトだ。実現すれば、これまでに類を見ない天文学研究ツールになり、

北海道の夜空に赤いオーロラ 「太陽フレア」の影響か
2024.06.29

北海道の夜空に赤いオーロラ 「太陽フレア」の影響か

 北海道の広い範囲で28日夜から29日未明にかけ、オーロラとみられる現象が観測された。北海道名寄市のなよろ市立天文台では職員の渡辺文健さんが、うっすらと赤く光る夜空の撮影に成功した。 情報通信研究機構は29日、28日夜に磁気嵐が発生したとして、臨時情報を出した。名古屋大の塩川和夫

7000光年先にはこんなものが立っている…神秘的な「創造の柱」のリアルな姿を捉えた「3D映像」をNASA公開
2024.06.29

7000光年先にはこんなものが立っている…神秘的な「創造の柱」のリアルな姿を捉えた「3D映像」をNASA公開

地球から約7000光年離れた宇宙の彼方に「創造の柱」と呼ばれる星雲がある。その独特の形状で有名なこの星雲を捉えた新たな3D映像が、NASAによって公開された。映像はハッブル宇宙望遠鏡とジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がそれぞれ撮影した画像を組み合わせて作成されたもので、これまでで最も包括的かつ詳

変動周期「23時間56分」で宇宙から届く謎の電波の正体はなんだったのか?偶然が生み出した天文学「電波天文学」
2024.06.29

変動周期「23時間56分」で宇宙から届く謎の電波の正体はなんだったのか?偶然が生み出した天文学「電波天文学」

 時空の歪みとして捉えられた謎の重力波の存在。世界に衝撃を与えたこの観測事実から宇宙誕生に迫る最新の宇宙論を紹介する話題の書籍『宇宙はいかに始まったのか ナノヘルツ重力波と宇宙誕生の物理学』。この記事では観測された謎の重力波「ナノヘルツ重力波」の正体に迫るため、その観測手法のもととなった電波天

地球、小惑星衝突について準備不足 14年前に注意警告しても間に合わない! 米国で新たな報告書
2024.06.28

地球、小惑星衝突について準備不足 14年前に注意警告しても間に合わない! 米国で新たな報告書

 地球は、小惑星の衝突に関して備えが不十分だという考えが示された。NASA(米航空宇宙局I)と米政府が発表した新たな報告書によると、衝突する14年前に注意が警告されたとしても、人類が危険に対応できる可能性は低いそうだ。 文書には、小惑星の衝突に関する災害管理計画が定義されておらず