“異例の成績”報道の悠仁さまに東大の「共通テスト重視」が与える影響は?【秋篠宮家の学校選び】

AI要約

東大の推薦入試における悠仁さまの挑戦が難航している状況が明らかになっている。

共通テストを重視する方針の変化が推薦入試にも波及し、合格ラインの厳しさが増している。

悠仁さまの学力や目指す進路について懸念が広がりつつある。

“異例の成績”報道の悠仁さまに東大の「共通テスト重視」が与える影響は?【秋篠宮家の学校選び】

【秋篠宮家の学校選び】#29

「悠仁さまの東大挑戦に黄信号がともった」と話すのは個別指導塾の経営者。推薦入試対策を柱のひとつに位置づけ、状況の把握に努めてきた。東大推薦合格を目指す悠仁さまの動向も注視している。

「東大は一般入試で大学入学共通テストを重視する方針を発表。推薦入試にも少なからず影響を与えそうな雲行きです」

 東大の一般入試では2次試験に臨む志願者を共通テストで足切りしている。その人数をさらに増やすことにしたのだ。文科一~三類はそれぞれ倍率が3倍を超えると足切りしていたが、25年度はそのボーダーラインが各2.5倍に。理科一類2.5↓2.3倍、理二は3.5↓3倍、理三だけは3倍で変わらない。この結果、2次試験に進める受験生は約1000人減ることになる。

「合格ラインにいる受験生は足切りされるケースはほとんどなく、2次試験のことだけ考えておけばよかった。だが、今後は共通テストを軽く見るわけにはいかなくなった」

 その流れが推薦入試にも及ぶと、この塾経営者は見ている。

 東大の推薦入試は高校から申請のあった受験者の書類審査、面接、共通テストを経て合否が決まる。制度の策定に関わった東大教授は「最も重視するのは書類。どんな研究に取り組んできたかを見て、特定の分野で秀でた人材に来てもらう」と狙いを説明。「悠仁さまのトンボ論文は十分、制度の目的にかなう」と話す。一方、塾経営者は「16年度に導入された推薦制度は今度10回目を迎えるが、本来の趣旨とかけ離れてきた」と指摘する。

「24年度の推薦合格者91人のうち、3人の生徒を送り込んだのは開成、灘、渋谷教育学園渋谷の3校。悠仁さまが通う筑波大付属も2人合格者を出していて、進学校同士がしのぎを削る草刈り場になっている」

■推薦入試でも比重が高まる傾向

 推薦合格をどうしたら勝ち取れるかの対策も進んでいて、専門に指導する教員を設けている高校もある。「東大に確実に入るための一手段になりつつあり、合否判定も難しくなっていて、共通テストの比重が高まっている」(塾経営者)という。

 前出の東大教授は「推薦入試における共通テストは基礎学力を確かめるため。1点を争うような性質のものではない」と話すが、悠仁さまが東大の推薦合格を狙う場合、避けては通れない道である。そこで問題となるのはその学力である。「週刊文春」は8月15.22日合併号と同29日号と2号にわたって「異例の成績」との表現で悠仁さまが伸び悩んでいると報じた。

「私の塾にいた同級生の保護者などからは平均的な成績だと聞いている。そもそもレベルの高い筑付高での話ですから、共通テストもこれからの勉強次第。ただ、前よりはハードルが上がったと思われます」(塾経営者)

 8月25日、悠仁さまは秋篠宮ご夫妻と京都市で行われた国際昆虫学会議の開会式に出席。受験勉強のさなか余裕のあるところを見せたが、「目指すのは東大とは別のところではないか」(宮内庁OB)との声も出始めている。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)