いよいよペルセウス座流星群がピークに、オーロラ出現の可能性も 今週の夜空

AI要約

今週は、ペルセウス座流星群がピークを迎え、太陽の活動が極大になる。流れ星とオーロラを同時に見る可能性がある。

新月が過ぎ三日月が満ちていく中、金星と三日月の地球照や、ヘルクレス座の星座などを楽しめる。

ペルセウス座流星群のピークや、ヘルクレス座の観察ポイントなど、星空観賞のポイントを含む。

いよいよペルセウス座流星群がピークに、オーロラ出現の可能性も 今週の夜空

今週は、みんなが大好きなペルセウス座流星群がピークを迎えるとともに、太陽の活動が極大になる。今週末、「流れ星」とオーロラを同時に見る可能性は十分にある。

新月が過ぎ三日月が少しずつ満ちていく今週、日没後の西の空の少しずつ高い位置に現れる月をゆっくり見るのもいいだろう。今週の星空観賞と天文について知っておくべきことを以下に述べる。

■8月7日(水曜日):金星と三日月と「地球照」

この日、輝面比8%の細い三日月が、日没後の西の地平線に輝く。月の「暗い側」には、かすかに輝く「地球照」が見えるだろう。太陽光が地球の海と氷冠に反射して月を照らす現象だ。

■8月8日(木曜日):三日月と「地球照」

8日も三日月の「地球照」を見るチャンスだ。輝面比14%まで満ちた三日月は、日没後の西の空で昨日より少し高い位置に見える。

■8月9日(金曜日):再び三日月と「地球照」

輝面比21%になった三日月はこの日も日没後の西の空に現れ、「地球照」を見せている。

■8月10日(土曜日):月とスピカ

輝面比29%になった三日月が、西の空でおとめ座で最も明るく、夜空で15番目に明るい星、スピカに接近する。スピカは約250光年の距離にある(訳注:日本では両者がさらに接近して月がスピカを隠す「スピカ食」を多くの地域で見ることができる)

■8月12日(月曜日):ペルセウス座流星群がピークに

人気のペルセウス座流星群は、この日の夜にピークを迎え、1時間当たり50個程度の「流れ星」を見せてくれる。上弦を明日に控えた月は深夜前に沈み、空は月明かりのない最高の条件になる。流れ星の見かけ上の出発点(放射点)のあるペルセウス座は、空高く上っている。

「流れ星」は、宇宙の塵が地球の大気と衝突して起きる。この流星群はスイフト・タットル彗星が残した塵によるものと考えられている。光害のないところへ行くか、少なくとも視野に明るい光のない場所で見るのがよい。

■今週の星座:ヘルクレス座

ヘルクレス座は構成する星々が比較的暗いため、見つけるのは少々難しいが、それでも探す価値があるのには理由がある。ヘルクレス座球状星団(M13)があるためだ。夜空で最も大きい星座の1つであるヘルクレス座は、夏の2つの明るい星、こと座のベガとうしかい座のアークトゥルスに挟まれたあまり明るくない星々からなる大きな集まりだ。

この星座の最も特定しやすい部分である「キーストーン」がM13の場所だ。北半球から見える最も近く最も明るい球状星団で、多くの星々が密に集合しているM13は、約2万5000光年の彼方にあり、双眼鏡か小型望遠鏡でそのすばらしい光景が見られる。

球状星団とは、天の川銀河の外で形成され、現在、近傍銀河を周回していると考えられる古代の星々からなる集団だ。M13は北半球から見える最も明るく最も美しい球状星団の1つだが、ほかにも150個の球状星団が知られている。