勝負は焼き始める前にほぼ終わっている!?いつもの「しょうが焼き」を劇的においしくする「ひと手間」とは

AI要約

しょうが焼きをもっとおいしくつくるための裏技を伝授。

冷蔵庫から出しておいて肉を常温にすることでやわらかく焼き上げる。

分厚い肉を使うよりもうすい肉を選ぶと固くなりにくくなる。

勝負は焼き始める前にほぼ終わっている!?いつもの「しょうが焼き」を劇的においしくする「ひと手間」とは

大人も子どもも大好きな、定番人気メニュー・豚肉のしょうが焼き。でも、しょうが焼きをやわらかくおいしくつくるのって、意外と難しいですよね。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、たった「ひと手間」でいつものしょうが焼きを劇的においしくする方法を教えてもらいます!

しょうが焼きをやわらかく焼き上げるためには、肉を焼く30分前に冷蔵庫から出しましょう。よくスーパーなどでしょうが焼き用として売られている豚ロース肉は、通常のこま切れ肉やうす切り肉よりも分厚く、肉全体に火が通るのに時間がかかるタイプの肉です。

そのため、肉が冷たいままフライパンに入れてしまうと、全体に火がとおる前に表面だけ固くなってしまう…ということもしばしば。さらには、冷たいまま焼くと、焼いている最中に旨味成分を含んだ肉汁が外に出ていってしまいやすい、という欠点もあります。

焼き始める30分ほど前に冷蔵庫から出しておけば、だいたい常温になった状態で焼くことができます(これ以上前から出してしまうと、肉が温まりすぎて衛生面に問題が出るので注意を)。ちなみに肉に塩などを振る場合は、30分経ったあと、つまり焼く直前にしてください。やわらかく焼くためには焼いている最中の作業が大事…と思いきや、勝負は焼き始める前にほぼ終わっているのです。

しょうが焼きが固くなってしまう大きな原因が「全体に火がとおる前に表面だけ固くなる」ことなので、そもそも分厚い肉を使わないでつくる、という選択肢もあります。

スーパーの精肉コーナーにある、豚バラうす切り肉や、しゃぶしゃぶ用ロースうす切り肉など、短時間で全体に火がとおるタイプの肉を使えば、固くなる心配はありません。何も、パッケージに「しょうが焼き」と書いてある肉を使わなければならないという決まりはないのです。

うすい肉だと食べごたえがないのでは? という心配もあるかもしれませんが、うすい代わりに枚数が多くなってかさが増えるので、見た目のボリュームも増えますし、意外と満足感も高いです。