パリ五輪開幕 フランス選手団が見せた「正装の美」 ベルルッティの職人技が支え

AI要約

2024年7月26日に開幕したパリ五輪。開催国フランスの選手団が開会式で着用したタキシード風ジャケットを製作したのが、高級紳士靴で知られるベルルッティだ。

ジャケットは全体がシックなミッドナイトブルーで、襟はフランス国旗のトリコロールカラーをイメージして美しい濃淡をつけて染め分けた。この技法は、1980年代に同社が生み出したレザーの独特の色づけ技法「パティーヌ」を応用したもの。

1895年にパリで創業したベルルッティは近年、服作りにも力を入れているほか、家具なども手がけ、ラグジュアリーブランドとして幅を広げている。

パリ五輪開幕 フランス選手団が見せた「正装の美」 ベルルッティの職人技が支え

2024年7月26日に開幕したパリ五輪。開催国フランスの選手団が開会式で着用したタキシード風ジャケットを製作したのが、高級紳士靴で知られるベルルッティだ。同社は、パラリンピック選手団の分なども含め、シャツやベルト、靴など約1500人分を公式ユニホームとして提供しているが、その花形といえるのが男子は袖あり、女子は袖なしで作り分けたジャケットだ。

ジャケットは全体がシックなミッドナイトブルーで、襟はフランス国旗のトリコロールカラーをイメージして美しい濃淡をつけて染め分けた。この技法は、1980年代に同社が生み出したレザーの独特の色づけ技法「パティーヌ」を応用したもの。黒か茶色がほとんどだった紳士靴にニュアンスカラーを取り入れ、革靴に革命を起こした技法だという。

1895年にパリで創業したベルルッティは近年、服作りにも力を入れているほか、家具なども手がけ、ラグジュアリーブランドとして幅を広げている。

※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。