招き猫に龍、機関車も 京都で「祝い提灯」52基が神輿を見送る

AI要約

祇園祭の神輿洗いが行われ、祇園町の四条通には変わり種の大きな提灯が並びました。

祝い提灯は祇園町の商店主や住民らによる「祝い提灯講社」が主催し、神輿迎えの行事として定着しつつあります。

祝い提灯の歴史は古く、現在は52基まで増え、祇園町の活気づけに意欲を見せる取り組みとして注目されています。

招き猫に龍、機関車も 京都で「祝い提灯」52基が神輿を見送る

祇園祭の神輿(みこし)洗いが行われた28日、招き猫や龍、蒸気機関車など変わり種の大きな提灯(ちょうちん)が祇園町の四条通にずらりと並び、四条大橋へ向かう神輿を見送った。

これらの提灯は「祝い提灯」と呼ばれ、八坂神社の地元、祇園町の商店主や住民らでつくる「祝い提灯講社」が主催。7月10、28両日の神輿洗いで、神輿を迎える行事として徐々に定着しつつある。

平成29年に始まり、当初はわずか7基だったが、コロナ禍を経て今年は52基まで増えた。

一方、祝い提灯の歴史は古い。宝永年間(1704~11年)に刊行された「花洛細見図(からくさいけんず)」には、神輿洗いの際、鳥居や巨大な将棋の駒などの提灯を高く掲げて楽しそうに行列する人々の姿が描かれている。

祇園町のにぎわいの一助にしたいと復活させた同講社の晴間(はれま)芳次社長は「子供にも積極的に祭りに参加してもらうことで、祇園町への愛着や神社との触れ合いにつなげたい」と話した。(田中幸美)