7月から「エアコン」をつけっぱなしです。一度も消していないのですが、「電気代」はいくら請求されるでしょうか…?

AI要約

夏の暑さが厳しさを増しており、24時間エアコンをつけっぱなしにすることでかかる電気代やデメリットについて解説。

24時間つけっぱなしにすると、電気代は約2万5000円かかり、経済的負担が大きいことが分かる。

電気代を下げる方法として、設定温度を上げる、フィルター掃除をこまめに行う、時間帯によってオン・オフを工夫することが有効。

7月から「エアコン」をつけっぱなしです。一度も消していないのですが、「電気代」はいくら請求されるでしょうか…?

年々夏の暑さは厳しさを増しており、7月と8月に24時間エアコンを消さずにつけっぱなしにしたという人もいるのではないでしょうか。ただ、24時間つけっぱなしにしていて電気代がいくらかかったのか、また本当に24時間つけっぱなしにして良かったのかと疑問に感じる人もいるはずです。

本記事では、エアコンをつけっぱなしにしてどれほどの電気代がかかったのか、またエアコンをつけっぱなしにしたことで考えられるデメリットについて解説します。

24時間エアコンをつけっぱなしにしたときの電気代は、消費電力によって異なります。消費電力ごとに算出した24時間、2ヶ月間つけっぱなしにしたときの電気代の目安は図表1の通りです。

なお、電気代の単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の目安を参照し、1KWhあたり31円として計算しています。

図表1

筆者作成

例えば550Wのものであれば、1日約400円、7月と8月の2ヶ月間で約2万5000円の電気代がかかります。当然その他の電気使用量も加算されるため、エアコンを一切使わない月の電気代に上乗せされるイメージを持つと良いかもしれません。

24時間使い続けたときの経済的負担は大きいことが分かります。

エアコンによる経済的な負担は大きく、少しでも負担を軽くしたいと考える人も多いでしょう。なるべく無理をせずに電気代を下げる方法をいくつか紹介します。

■サーキュレーターなどを使って設定温度を上げる

環境省では、冷房の設定温度を1度上げると13%の節電効果があるとしています。550Wのエアコンで13%の節電に成功したとき、電気代を2ヶ月間で約3298円節約できます。

設定温度を1度上げることで冷えにくくなった部分は、エアコンの冷たい空気を部屋全体に行き渡らせる役割を持つサーキュレーターでカバーしましょう。

消費電力21Wのサーキュレーターであれば、電気代は24時間で約15.6円、2ヶ月間使っても約967円で済むので、差額の約2331円節約できるのです。

■フィルター掃除をこまめに行う

環境省によると、フィルターをこまめに掃除することで4%の節電効果が期待できるといいます。2週間に1回ほどの掃除を心がけたいところです。

550Wのエアコンで4%節電できるとすれば2ヶ月間で約1015円の節約となります。

■時間帯によってはこまめにオン・オフしたほうが電気代は安い

エアコンの電源を切ってしまうと、部屋を急速に冷やそうとして余計な電力がかかるため、「こまめに消す」よりも「つけっぱなし運転」のほうが電気代はお得だといわれています。

日中はこれが正しいようですが、外気温がそれほど高くない日や時間帯はこまめに消したほうが電気代の節約につながるという話もあるようです。例えばパナソニックは独自調べの結果、外気温が30℃程度までであれば「こまめに消したほうが電気代の節約につながる」と結論づけています。

日中はつけっぱなしにしつつ、日が落ちて暑さが和らいだらこまめに消すようにしても良いかもしれません。