「一回のクレーンゲームに2万5000円…」パチンコを卒業した夫が堕ちた「ゴトン病」の恐怖。34歳妻が頭を抱える「深刻な病状」
大谷翔平選手の元通訳による賭博スキャンダルが今年の重大ニュースの一つとして挙げられる。
ギャンブル依存症についての認識が高まる中、クレーンゲーム依存症にも注意が必要である。
記事では、結婚していたたギャンブルをやめた夫が、最近クレーンゲームにハマっているケースが紹介されている。
ロサンゼルス・ドジャース所属大谷翔平選手の元通訳による賭博スキャンダルは今期上半期の、間違いなく重大ニュースの一つに数えられるだろう。
ギャンブル依存症には治療が必要であることなどもようやく知られるようになってきたが、身近なところで依存症的にやめられず悩んでいる人が意外と多い遊びに「クレーンゲーム」がある。
危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、クレーンゲーム沼の恐ろしさについてこう語る。
「景品が取り口に落ちた時の『ゴトン』という音を聞くまでやめられなくなることから、クレーンゲーム依存に陥ることを『ゴトン病』などと呼んだりします。ゴトン病傾向が強い人は、上限金額や制限時間を決めておいてもなかなか守ることができず、脱するのが困難とされます。その景品が欲しいのではなく、景品を取ることそのものが目的になっている人は要注意ですね」
家族のギャンブルに関する悩みなどについて取材を試みたところ、結婚する際に趣味だったギャンブルをやめたはずの夫が、最近になってクレーンゲームにどハマりして悩んでいる、という女性から話を聞くことができた。
「プロポーズされたとき、交際中はなかなか言えなかった『ギャンブルをやめてほしい』という思いを初めて口にしました。
彼が苦しみながらも好きだったパチンコをやめてくれたことで、晴れて結婚となりました。それから7年ほど経ち、今や一児の父です」
こう話すのは、夫とともに5歳の男児を育てる34歳の会社員・小野口愛美さん(仮名)。
「夫は学生のうちからギャンブルを始めたとかで歴が長かったのですが、何とかやめてもらいました。親もギャンブル好きと酒乱だけは連れてくるなと厳しく言っていたので…。
傍から見たら行かなければ良いだけだと思うのですが、やめるのはとても大変だったようです」
しかし愛美さんは、結婚後も依存性のあるものに惹かれがちな夫に危うさを感じていたと話す。