今ひとつ「出」が良くない……そんな便秘の時に試してみて!排泄力を上げるお助けヨガポーズ

AI要約

便秘の原因や便意をもよおしてもスルっと出ない時の対策について解説。

脳腸相関や便秘改善のための生活習慣の重要性。

椅子のポーズが便秘に良い理由と実践方法。

今ひとつ「出」が良くない……そんな便秘の時に試してみて!排泄力を上げるお助けヨガポーズ

出したいのに、何となくでない・・・。スッキリしない!そんな時はこのヨガポーズを試してみて!なぜ出やすくなるのか?の解説を聞くと納得してやりたくなるはず!

■あなたの便通は大丈夫?

基本的に排便は、力まずにスルっとでるのが良いといわれています。力まなければ出ないということは、便が硬くなっていることも多いはず。 この便が硬くなる原因は、主に、腸の中に必要以上に長く滞在したことで、大腸で水分が余計に吸収されてしまったということで起こります。また、肉類を多くとりすぎてしまった時や、食物繊維が足りていない時も、便秘になりやすいと感じる方が多いかもしれません。

■腸と脳はつながっている?!

頭や心(脳)で感じたことが腸の調子に影響を与えているな、と感じたことはありませんか? 例えば、

・旅行に行くとトイレが心配でいつも便秘になる

・子供の受験が心配で、便秘が続いている

・上司に報告する会議の前は、怒られるのが怖くて下痢になる

・試験当日は、必ずお腹が緩くなりトイレが近い

などなど。これらは「脳腸相関」といわれ、心のストレスで腸の動きが活発になりすぎる、または鈍くなりすぎることで便秘や下痢を引き起こすといわれています。これらの原因は、食生活、腸内細菌の状態、ストレス、感染症などの病気など様々です。 これらの原因があったときに、下痢になりやすいか、便秘になりやすいかは、個人差が大きいといわれています。一方、うつ病の方は便秘であることが多いといわれており、うつ病の改善にオススメの生活習慣の改善の1つに、食生活の見直しは医療機関でも推奨されています。

■スッキリしない!スルっと出したい時に

色々な原因があって便秘になるとはいえ、日常生活の改善は欠かせません。今回は、便意をもよおしてトイレに行ったけど、なんだかスルっと出ない、出したいときにスルっと出せないという便秘を感じた時の対策をお伝えしたいと思います。

それはズバリ、椅子のポーズ。これはトイレの中でも便秘をもよおした時でも、どちらでも行うことができます。

やり方:

1)椅子に座った姿勢でも、立った姿勢からスタートしてもOK

2)両手を軽く持ち上げて、吐いて膝を曲げてお尻を後ろにプリっと突き出す。目線は正面か、少し上を見られるようであればそうして、ゆっくり5~10呼吸キープする

■なぜ椅子のポーズが便秘に良い?

椅子に座ったように股関節が90度に曲がった状態の場合、肛門の手前にある腸の形状は、実はまっすぐではなく少し曲がった状態になります。そこで、股関節をもう少し深く曲げ前我が身のような姿勢になることで、腸がまっすぐになるのです。さらに椅子のポーズのように体幹で姿勢を支えようとすることで腹圧が上がるため、排便が楽になる可能性があります。

便秘の改善は、日常生活の見直し、食事の見直し、運動習慣の見直しは欠かせません。便秘や下痢のために薬を取り入れている方もいるかもしれませんが、薬の消化が胃腸に負担をかけるという面もあるといわれています。日々の生活も意識しながら、どうしてもスルっと出ないときは、椅子のポーズでゆっくり呼吸を5~10呼吸という緊急時の対処法も覚えておきたいですね。

ライター/伊藤香奈(ヨガ講師)