コロナの生存率にも影響!? 内気な性格には「自分でエネルギーを生み出せる」最強の強さがあった!

AI要約

内向的な性格が決して悪いものではなく、数々のメリットもあることが証明されつつある。

内向性に関する一般的なイメージが誤解されており、内向型の人は実はエネルギーが高いことが科学的に明らかになっている。

内向型の脳は一人でも楽しめる大きなエネルギーを持っており、外向型とは異なる強みを持っている。

コロナの生存率にも影響!? 内気な性格には「自分でエネルギーを生み出せる」最強の強さがあった!

長らく、おとなしく内気な人はネガティブなイメージを持たれることも多かった。その常識が今、科学的に覆されつつあると語るのは、ゲーテwebの連載「何気ない勝者の思考」も好評の脳科学者・西剛志氏。イーロン・マスクもスティーブ・ジョブズも内向型人間だったと言われているが、彼らの本当の姿とは? 『「おとなしい人」の完全成功マニュアル 内向型の強みを活かして人生を切り拓く方法』(ダイヤモンド社)の一部を抜粋・再編集して紹介する。

「内向的な性格」というと一般的によくないイメージがある人が多く、人生で成功するためには足かせになってしまうと思っている人も多いようです。大人だけでなく、子どもも一人で遊んでばかりで社交性がないと、将来が心配になるという親御さんは多いことでしょう。

しかし、近年、この内向性は決して悪いものではなく、数々のメリットもあることが証明されはじめています。「内向的な性格を直したい」という人は多いですが、必ずしも、内向的な性格であることが問題にはならないこともあったりするのです。

内向的な性格の真実を知っていただくために、近年の研究でわかってきた内向性にまつわる非常識を見ていきましょう。

「おとなしい人は、心身ともに弱い」。これは内向型に対する誤ったイメージです。 内向的な人は元気がないという印象があるかもしれませんが、実は数々のリサーチからも、全くの真逆で、むしろエネルギーが高いことがわかっています。

外向的な人に聞くと、ほとんどの人が「人と一緒にいると元気になれる」と言います。人と一緒にいることで、会話をしたり励ましの言葉をもらったりして、人から元気をもらえるからです。人とつながることでエネルギーを充電しているとも言えるでしょう。ある意味、自分でエネルギーを生み出せないため、人からエネルギーをもらうことで元気を回復する人たちです。

しかし内向的な人は、元気を回復したいとき、一人でのんびりしたり、部屋で好きなことをしたりするほうが元気になると言います。なぜなら、内向型の脳は自分一人でエネルギーを生み出せるため、好きなことをやっているだけで元気を回復できるからです。

舌の上にレモン汁を垂らして、どのくらい唾液が出るか調べる実験があるのですが、外向型の人よりも内向型のほうが、なんと50 %も多く唾液が出ます。

つまり、内向型の脳は、ほんの少しの刺激でも、強く反応する高いエネルギーを持っているということなのです。18~27歳の若い人たちを調べたリサーチでも。内向性が高い人は外向型の人よりも、生理学的な代謝が30 %も高いという報告もあります。

一人ではエネルギーを生み出せない外向型に対し、ふだんから脳の覚醒レベルが高い内向型は、一人でも楽しめる大きなエネルギーを持っていることが科学的にわかってきているのです。