腰痛や倦怠感、筋肉痛...「ビタミンD」不足が原因かも? すぐできる対策を専門家がレクチャー

AI要約

夏は日光を浴びやすい季節だが、ビタミンD不足のリスクがある。ビタミンDの重要性や不足症状、摂取方法について専門家が説明。

ビタミンDを摂るべき人や食事からの摂取方法についてのアドバイスも。

サプリメントの摂取も検討すべき場合について詳細にまとめられている。

腰痛や倦怠感、筋肉痛...「ビタミンD」不足が原因かも? すぐできる対策を専門家がレクチャー

日照時間が延び、屋外で過ごす時間も長くなる夏は、一日に必要とされるビタミンDが体内で生成されるのに十分なだけの日光を浴びることができる。それでも、太陽光によって生成されるこの必須栄養素が、必ずしも十分な量に達しているとは限らない。ビタミンDが欠乏している場合の一般的な症状は、腰痛、筋力低下、筋肉痛、倦怠感など。ただ、まったく何の症状も出ない場合もあるとのこと。そこで、専門家たちの多くがすすめているのが、食事やサプリメントによってその不足分を補うこと。

ビタミンDの重要性と、十分な量を摂取するためのベストな方法をよりよく理解するため、UK版『ハーパーズ バザー』が3人の専門家に話を聞いた。以下、その内容をお届けする。

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

栄養士であり、臨床心理士でもあるイギリスのナオミ・ニューマン=ベイナート博士は、「体がスムーズに機能するためには、ビタミンDが欠かせません。不足した場合には、深刻な問題が起きる可能性があります」と語る。

それにもかかわらずイギリスでは、健康的な骨や歯、気分、免疫系のサポートのために重要なこのビタミンが不足している人が多いという。また、ビタミンDについては過去の研究で、一部のがんや心血管疾患、多発性硬化症の予防に役立つ可能性があるとの結果が示されている。

イギリスの国民保健サービス(NHS)は、「サンシャイン・ビタミン」とも呼ばれるビタミンDについて(国内在住の人を対象に)、「1歳以上のすべて人に、一日あたり約10マイクログラムが必要」だと説明している。また、過剰摂取にならないための上限量は、同100マイクログラムだという。

ニューマン=ベイナート博士は、日照時間が短い時期は特に摂取量に気を付ける必要があるとしているほか、さらにこう述べている。

「なかには、一年を通じてサプリメントの摂取を検討すべき人たちもいます――一日の大半を屋内で過ごす人、肌の色が濃い人、65歳以上または5歳未満の人、妊娠中や授乳中の人、ヴィーガンの人などです」

そのほか博士は、食品からのビタミンDの摂取について、次のように話している。「脂質を多く含む魚(サケやサバなど)、赤身肉、レバー、卵黄、栄養強化食品(シリアルやスプレッドなど)をとることは、ビタミンDの摂取に役立ちます」

「ただ、ビタミンDを豊富に含む食品もあるいっぽうで、食品だけでは推奨される量を十分にとれないことも多いのです」上記の食品を頻繁にはとっておらず、日光もあまり浴びていないという人は、「季節に関わらず、サプリメントをとることを検討してもいいかもしれない」とのこと。