「パイナップル」を食べすぎるとどうなる?知っておきたいパイナップルのメリット&デメリット

AI要約

パイナップルには、ビタミンCやマンガンなどの栄養素が豊富に含まれており、健康や美容によい影響が期待できる。

一方、過剰摂取や寒い場所での摂取は体調を崩す恐れがあるため、適量や状況に注意が必要。

特に、体が冷えやすい人や冷房をよく使う人は摂取量に気をつけるべき。

「パイナップル」を食べすぎるとどうなる?知っておきたいパイナップルのメリット&デメリット

パイナップルに含まれる栄養素には、健康によい作用を持つものが多い反面、とり方を間違えてしまうと体調をくずす危険性もあるのだとか!

管理栄養士と食生活アドバイザーの資格を持つライターのゆかりさんに、パイナップルの食べ方によって体にどのような悪影響が及ぶのかと、1日に食べてもいい量の目安について紹介してもらいます。

パイナップル(パインアップル)は熱帯アメリカ原産の植物で、ジューシーな果汁と甘い香りや味が特徴の果物です。品種によって果実の大きさや、皮と果肉の色が異なります。

そんなパイナップルには、次のような栄養素が多く含まれています。

・ビタミンC

・マンガン

・銅

・ビタミンB6

・ビタミンB1

・食物繊維

これらには、老化や日焼けを防ぐ、骨を強くする、免疫機能を維持する、たんぱく質や糖質の代謝を促す、腸内環境を整える、などの働きが期待できますよ。

そのほかに、パイナップルには酸味のもととなる「クエン酸」や、「ブロメライン(※)」という酵素が含まれています。

クエン酸は鉄やカルシウムなどのミネラルの吸収を高める働きがあり、代謝を促して疲労回復などにも役立つといわれています。

ブロメラインはたんぱく質を分解する働きがあり、消化を助けてくれるのです。また、薬としても使われている成分で、その場合は炎症による腫れを和らげたり、傷んだ組織をきれいにして治りをよくする効果効能があるのだとか。

このように、パイナップルを上手にとり入れることで美容や健康増進によい影響が期待できるでしょう。

※……ブロメリン、プロメリンと呼ばれることもあります。

多くのメリットが得られるパイナップルですが、過剰に摂取したり体質によっては思わぬデメリットが生じることもあります……。

パイナップルの9割近くは水分で占められています。含まれている水分の多さとカリウムの働きにより、食べすぎてしまうと利尿作用で体熱が放出され、体を冷やしてしまいやすくなります。

暑さをしのぎたいときに適量を食べるのは体温調整によいのですが、クーラーがきいた涼しい場所で食べたり、冷たいものといっしょに飲食する場合には作用が強まりやすくなるため注意したほうがよいでしょう。

体が冷えてしまうと自律神経の働きが乱れるなどして、内臓機能や睡眠の質の低下を招いてしまうことに……。

冷房を使うと体調をくずしやすいという人や、ふだんから手足やおなかが冷えている人などはとくに食べすぎに注意することをおすすめします。