山田宗睦さん死去、99歳　評論家、「危険な思想家」刊行

AI要約

戦後思想を巡る著作で知られた評論家で哲学者の山田宗睦さんが99歳で死去した。

山田宗睦さんは『危険な思想家』などの著書で議論を呼び、民主主義を否定する人物を批判した。

桃山学院大教授として政府の大学への関与に抗議し、新政党を結成するなど、精力的に活動した。

　「危険な思想家」など戦後思想を巡る著作で知られた評論家で哲学者の山田宗睦（やまだ・むねむつ）さんが6月17日、死去した。99歳。山口県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長男麦（ばく）さん。

　京都大卒。1959年、著書「戦後思想史」で評論活動に入り、雑誌「思想の科学」編集長を務めた。65年に刊行した「危険な思想家」は、戦後民主主義を否定する人物として三島由紀夫、江藤淳さん、石原慎太郎の各氏らを痛烈に批判し、議論を呼んだ。

　桃山学院大教授に就任後、政府の大学への関与を強める大学法案強行採決に抗議し辞任。77年には中山千夏さんらと非自民・護憲の新政党「革新自由連合」を結成した。

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