# 思想史

山田宗睦さん死去、99歳 評論家、「危険な思想家」刊行
2024.07.15

山田宗睦さん死去、99歳 評論家、「危険な思想家」刊行

 「危険な思想家」など戦後思想を巡る著作で知られた評論家で哲学者の山田宗睦(やまだ・むねむつ)さんが6月17日、死去した。99歳。山口県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長男麦(ばく)さん。 京都大卒。1959年、著書「戦後思想史」で評論活動に入り、雑誌「思想の科学」編集

「仮面浪人」は許される行為なのか?――「東大を再受験した京大生」が引き起こした100年前の大論争
2024.07.10

「仮面浪人」は許される行為なのか?――「東大を再受験した京大生」が引き起こした100年前の大論争

 第一志望の大学に合格できなかった学生が、別の大学に通いながら受験勉強を続け、再び志望校を受け直すことを「仮面浪人」という。現代ではそれほど珍しくない行為かもしれないが、今から100年以上前、著名人を巻き込む大騒動となった仮面浪人事件があった。日本思想史研究者・尾原宏之さんの新刊『「反・東大」

<今週の本棚・次回の予定>7月13日の毎日新聞書評欄は『南光』『コロナ禍と出会い直す』ほか
2024.07.08

<今週の本棚・次回の予定>7月13日の毎日新聞書評欄は『南光』『コロナ禍と出会い直す』ほか

 7月13日の毎日新聞朝刊「今週の本棚」で掲載予定の本の主なラインアップを紹介します。 ①川本三郎さん評『南光』(朱和之著、中村加代子訳・春秋社) ②大竹文雄さん評『コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート』(磯野真穂著・柏書房) ③三浦雅士さん評

じつは、東日本と西日本は大きく違っていた…民俗学が明らかにした「社会構造」
2024.06.07

じつは、東日本と西日本は大きく違っていた…民俗学が明らかにした「社会構造」

 2月20日に、ジュンク堂書店池袋本店で『『忘れられた日本人』をひらく――宮本常一と「世間」のデモクラシー』(黒鳥社刊)発売記念トークイベントが行われた。 参加者はこの新刊で対談している民俗学者の畑中章宏氏とコンテンツディレクターの若林恵氏、加えて若林を聞き手として昨年秋に刊行さ

農民らの維新や「女乞食」の逸話…思想史家・渡辺京二さん未完の絶筆「小さきものの近代2」
2024.05.11

農民らの維新や「女乞食」の逸話…思想史家・渡辺京二さん未完の絶筆「小さきものの近代2」