ダイムラーと中国「EVEエナジー」の米合弁、商用EV向けの電池新工場建設へ 26年出荷開始

AI要約

中国のリン酸鉄リチウムイオン(LFP)メーカー「恵州億緯鋰能(EVEエナジー)」が、米ジョイントベンチャー「Amplify Cell Technologies(ACT)」と共に米国で電池工場の起工式を行った。

ACTは商用電気自動車(EV)向けのLFP電池を生産するジョイントベンチャーで、カミンズ、ダイムラー・トラック、パッカーが出資し、EVEエナジーも10%出資している。

新工場は北米市場向けに商用EV用角形電池を生産し、年産能力21GWh、2000人以上の雇用を創出する予定。2026年に稼働開始予定で、主要顧客は3社とその関連会社になる。

ダイムラーと中国「EVEエナジー」の米合弁、商用EV向けの電池新工場建設へ 26年出荷開始

中国のリン酸鉄リチウムイオン(LFP)メーカー「恵州億緯鋰能(EVEエナジー)」はこのほど、同社も出資する米ジョイントベンチャー「Amplify Cell Technologies(ACT)」が6月28日、米ミシシッピ州で電池工場の起工式を行ったと発表した。

ACTは、商用電気自動車(EV)や産業向けのLFP電池を生産するジョイントベンチャーで、エンジン大手の米カミンズ、独商用車大手のダイムラー・トラック、米トラック大手のパッカーがそれぞれ30%出資し、EVEエナジーも10%出資して設立した。

今回建設するミシシッピ工場では、主に北米市場向けの商用EV用角形電池を生産する。年産能力21ギガワット時(GWh)を見込み、2000人以上の雇用を創出する計画だという。2026年の出荷開始を予定しており、カミンズ、ダイムラー・トラック、パッカーの3社とその関連会社にほとんどの製品を提供する。

EVEエナジーは01年に設立され、車載電池のほか蓄電池や消費者向け電子機器用電池などを手がけ、現在は世界的な競争力を持つLFP電池メーカーとなっている。中国の業界団体「中国汽車動力電池産業創新連盟(CABIA)」によると、同社の24年1~3月期の車載電池の出荷量は前年同期比5.98%増の6.45GWhとなり、市場シェアは業界2位の16.05%を占めた。

(36Kr Japan編集部)