「すいか」を食べすぎるとどうなる?知っておきたいすいかのメリット&デメリット

AI要約

すいかは、健康に良い栄養素を豊富に含む果物であるが、過剰摂取による体調不良のリスクもある。

すいかにはβ-カロテンやビタミンC、カリウムなどが含まれ、老化や免疫機能の維持に効果がある。

水分やカリウムが豊富なすいかは過剰摂取により利尿作用が促進され、体を冷やす可能性があるため注意が必要。

「すいか」を食べすぎるとどうなる?知っておきたいすいかのメリット&デメリット

すいかに含まれる栄養素には、健康によい作用を持つものが多い反面、とり方を間違えてしまうと体調をくずす危険性もあるのだとか!

管理栄養士と食生活アドバイザーの資格を持つライターのゆかりさんに、すいかの食べ方によって体にどのような悪影響が及ぶのかと、1日に食べてもいい量の目安について紹介してもらいます。

すいかはアフリカが原産とされるウリ科の植物で、たっぷりの果汁とすっきりとした甘さが特徴の果物です(※)。大きさによって大玉や小玉、果肉の色が赤色や黄色の品種などがあります。

そんなすいかには、おもに次のような栄養素が多く含まれています。

・β(ベータ)-カロテン

・ビタミンC

・ビタミンB6

・カリウム

これらには、老化や日焼けを防ぐ、ストレスや風邪などの抵抗力を高める、正常な免疫機能を保つ、血圧を下げる、などといった働きが期待できますよ。

そのほかに、すいかにはリコピン(リコペン)、シトルリンなども含まれています。

リコピンはトマトの赤い色のもとと同じ成分であり、果肉が赤色のすいかにのみ含まれています。強い抗酸化作用によって老化防止に役立つほか、高血圧や脂質異常症の改善などに期待ができます。また、シトルリンはウリ科植物に多く含まれるアミノ酸の一種で、血管を拡げて血行を良くしたり、血管を強くしなやかにして動脈硬化を防いだり、運動時の疲労回復、美肌づくりなどにも役立つといわれています。

このように、すいかを上手にとり入れることで健康増進だけでなく美容にもよい影響が期待できるでしょう。

※……植物や園芸の分野においては、野菜として分類されます。市場や栄養の分野においては、果物として扱われています。

多くのメリットが得られるすいかですが、過剰に摂取したり体質によっては思わぬデメリットが生じることもあります……。

すいかは9割近くが水分で占められています。含まれている水分の多さとカリウムによって、食べすぎると利尿作用が促進されて体熱が放出されやすくなり、体を冷やしてしまうことが考えられます。

暑さを和らげるために適度に食べるのであればほてりを鎮めるのに役立ちますが、クーラーがきいた場所で食べたり、冷たいものといっしょに食べたりする場合は作用が強まりやすくなる可能性があるため注意しましょう。

体が冷えると自律神経の働きが乱れたり、内臓機能や睡眠の質が低下しやすくなります。

冷房に当たると体調をくずしやすいかたや、夏でも手足やお腹が冷えているかたはとくに食べすぎないようにすることをおすすめします。