「心がこもっている」 毎日女流書展表彰式、最高賞受賞者に賞状

AI要約

第48回毎日女流書展の表彰式が福岡市で行われ、山口県山陽小野田市の矢田小扇さんが文部科学大臣賞を受賞した。

矢田さんの作品には心がこもっており人に訴える力があり、冒険的な作品が減った傾向についても言及された。

矢田さんは地元の書道教室で指導を続ける中での受賞を喜び、長年にわたる努力の成果として受け止めている。

「心がこもっている」 毎日女流書展表彰式、最高賞受賞者に賞状

 女性書家を対象にした総合書展「第48回毎日女流書展」(毎日新聞社、西部毎日書道会主催)の表彰式が13日、福岡市中央区であった。近代詩文書部門で最高賞の文部科学大臣賞を受賞した山口県山陽小野田市の矢田小扇(やたしょうせん)さん(84)らに賞状や賞品が贈られた。

 表彰式で原雲涯(うんがい)・実行委員長は矢田さんの作品について「形を整えるだけでなく心がこもっていること、人に訴えるものがあることが大事だとつくづく思った」と評価。今回の応募作の傾向として冒険的な作品が減ったとして「古典を勉強した上で冒険することも大事だ」と期待を込めた。

 矢田さんは地元の書道教室で指導を続ける中での受賞で「ここに立てたのは長年続けてきたからこそ。『これからも書きなさい』という賞だと受け止めました」と喜びを語った。【平川昌範】