都市対抗野球「総務大臣賞」に松山市 四国初 息の長い取り組み評価

AI要約

第95回都市対抗野球大会の開会式で表彰される「地域の元気 総務大臣賞」に、松山市が選ばれた。

松山市は地域の活性化に野球を通じて貢献し、クラブチームや野球教室の支援を行っている。

歴史的な背景や地域の協力を通じて、松山市の野球文化が息長く受け継がれている。

 第95回都市対抗野球大会の開会式(19日、東京ドーム)で表彰される「地域の元気 総務大臣賞」に、松山市が選ばれた。

 同賞は社会人野球を通じた地域の活性化に顕著な成果を上げた活動に贈られるもので、節目の第85回大会を記念して2014年に創設された。新型コロナウイルス感染拡大に伴う大会の簡素化で表彰の実施が見送られた20年を挟んで10回目。21年に表彰対象がチームから自治体へ変更となる前を含めて四国からの選出は初。

 松山市は明治期に野球を広めた俳人・歌人、正岡子規の出身地であり、歴史的にも野球熱が高い。企業チームが消えた後も00年に誕生したクラブチーム「松山フェニックス」の活動を市や市民が応援している。地域一体となって子供たちへの野球教室を実施し、多くの大規模野球大会を誘致。22年の野球伝来150年の節目の後も脈々と受け継がれる、息の長い取り組みが評価された。